この記事では、「服喪中」【ふくもちゅう】と「喪中」【もちゅう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「服喪中」とは?
身内が死んでしまったとき、残された家族は故人を思い出しては過ごす期間を「服喪中」【ふくもちゅう】といいます。
故人が亡くなった後、偲びつつ静かに過ごす期間は1年ほどになるのが一般的です。
1年が過ぎた後は、一周忌法要すれば静かに過ごす期間を終えます。
江戸時代では「服忌令」【ぶっきりょう】といった期間が定められていて外出する機会を減らしたり、喪服を着て生活しなければなりませんでした。
現代では年賀状を出さない、華やかな振る舞いは避けるのが一般的です。
「喪中」とは?
「服喪中」を省略した言葉を「喪中」【もちゅう】といいます。
家族が亡くなったとき、残された人たちは静かに生活して故人の冥福を願うわけです。
そのため、結婚式に行ったり、誕生日会や年賀状を出すといった行為は避けます。
友人や知人から喪中葉書を受け取ったときは相手の気持ちを宥めるためにも配慮した文面で寒中見舞いを書いて送りますが、「喪中」であると分からずに年賀状を出してしまった場合はお詫びとして葉書を出すわけです。
「服喪中」と「喪中」の違い
「服喪中」と「喪中」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも故人と過ごした日々を思い出しては偲び、冥福を願うといった期間ではありますが、「喪中」は「服喪中」を略して言いやすくした言葉です。
一昔前は故人が亡くなった後の1年を「服喪中」と言い表していましたが、最近は「喪中」と使う人が多い傾向が見られます。
死後、1年以内は派手な服を着て遊んだりせず、気を静めて慎ましい生活することが故人への慰めと気持ちになるのです。
また、穢れが残るとされる忌中では、神社や祭りなどに出かける行為を避けたり、派手なご馳走を食べて正月を過ごすといった行為も慎みます。
まとめ
ほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、現代ではほとんどの人が「喪中」といった使い方をしています。
自分なりに意味や使い方を学んでみて、知識を身につけておくといいでしょう。