「自分を高める」と「自尊心を高める」の2つの表現にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「自分を高める」と「自尊心を高める」の違いを解説します。
「自分を高める」とは?
「自分を高める」とは、「自分自身をより理想的な状態へと近づけること」を意味する言葉です。
「自分を高める」の使い方
体を鍛えたり勉強して知識を蓄えたり新しい技術を身につけたりなど、自分自身の人としての存在価値を現状よりもより高くすることを表します。
能力や価値を高める意味で使うことが多く、人間としてより良い存在になろうと努力し自分を磨く様子に対して用いる表現です。
「自尊心を高める」とは?
「自尊心を高める」とは、「自分自身を尊くかけがえのないものだと大切に思う心を強くすること」を意味する言葉です。
「自尊心を高める」の使い方
自分自身を大切に思う気持ちのことを「自尊心」といいます。
自尊心の低い人は自分のことを大切に思わず投げやりな行動に走ったり命を粗末に扱ったりしがちです。
投げやりな態度や心根を改め自分自身を大切に思えるようにすることを「自尊心を高める」と表現します。
「自分を高める」と「自尊心を高める」の違い
能力や価値など自己の外側にあるものさしを基準に自分自身をより良い存在にしようとする行為が「自分を高める」、他人の尺度や価値観ではなく自分自身の気持ちとして自分を大切にする心を持つのが「自尊心を高める」という違いで区別されます。
「自分を高める」がトレーニングや鍛錬の意味合いを持つのに対し「自尊心を高める」は自分自身の心の持ちようを変化させるマインドセットを表す、というのが2つの言葉の違いです。
「自分を高める」の例文
・『自分を高めるために自己投資を惜しまない』
・『どんな苦労でも自分を高める結果につなげる』
「自尊心を高める」の例文
・『悪い意見には耳を貸さないのが自尊心を高める一番の近道だ』
・『ありのままの現状を受け入れることが自尊心を高める結果に繋がる』
まとめ
「自分を高める」と「自尊心を高める」は高めようとしている対象の違いで区別されます。
似ているようで全く違う意味の言葉なので混同しないよう正しく理解しましょう。