この記事では、「八方美人」と「優しい人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「八方美人」とは?
「八方美人」は「はっぽうびじん」と読みます。
意味は「周囲の誰からも嫌われない様に、誰に対しても愛想よく振る舞う人へ皮肉を表す語」です。
「八方美人」の言葉の使い方
「八方美人」はことわざ・慣用句として使われます。
「八方」は「東西南北」の四方と、「北東・北西・南東・南西」の四隅をあわせた八方角のことで、転じて「あらゆる方向」という意味です。
「八方美人」で「どの方向から見ても欠点のない美しい人」という意味でしたが、次第に「どこから見ても」が「誰にでも」になり、「美人」が「愛想のいい人」という意味に転じて、「人から良く見られたくて誰にでも愛想よく振る舞う人」という皮肉を込めた意味で使われる様になりました。
「優しい人」とは?
「優しい人」は「やさしいひと」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人に対して思いやりがあり、気遣いができる人」という意味です。
2つ目は「性格が温和で、人当たりが柔らかく好感が持てる人」という意味です。
「優しい人」の言葉の使い方
「優しい人」は、名詞・形容動詞として「優しい人だ・である」として使われます。
「優しい」は「見た目が優美」「情け深い」「素直で温和」「刺激が少ない」「控えめ」など数多くの意味がありますが、「人」を表す場合は「思い遣りがあって情が深い」「性格が温和で親しみやすい」という性質を表します。
「八方美人」と「優しい人」の違い
「八方美人」は「人から良く見られたくて誰にでも愛想よく振る舞う人」です。
「優しい人」は「思い遣りがあって情が深い人」「性格が温和で親しみやすい人」です。
「八方美人」の例文
「八方美人」の例文は以下の通りです。
・『彼は八方美人であてにならない』
・『彼女は八方美人で上司に好かれている』
「優しい人」の例文
「優しい人」の例文は以下の通りです。
・『彼は見た目はワイルドですが優しい人です』
・『先輩はいつでも笑顔で教えてくれる優しい人だ』
まとめ
今回は「八方美人」と「優しい人」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。