「上げる」と「上がる」の違いとは?分かりやすく解釈

「上げる」と「上がる」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「上げる」「上がる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「上げる」とは?

物を今ある位置から上へ動かす行為を「上げる」【あげる】といいます。

例えば、寒いので電気毛布の温度を「上げる」といった使い方をして、良い方向へ改善するわけです。

この言葉は動詞を先にもってきて、その後に名詞といった目的語を伝える他動詞であり、下から上へ移すといった人の行動を指すときによく使われています。

主に、価値や地位、程度を「上げる」といった場面で使う言葉です。


「上がる」とは?

自動詞として使われている「上がる」【あがる】は、自らが「階段を上がる」という行動して、今よりも高い場所へ移動するといった状況を伝えます。

また、「室内の温度が上がる」と何が上がったのか具体的に表す動詞としても使われている言葉です。

このように、物や人が今の低い位置から高い所へ移ったという状況を簡単に伝えられます。


「上げる」と「上がる」の違い

「上げる」「上がる」の違いを、分かりやすく解説します。

「レバーを上げる」と問題を解決するとき使う言葉であり、自分で手をかけて状況を変えるといった場面を表すのです。

「レバーが上がる」といったように、今までは低い位置にあったものが、自動的に高い所に動いた状況を示します。

また、受付がある3階から6階にある部屋へ行くため「脚立に上がる」といって、移動するという自分の行為を指す言葉です。

「上げる」の例文

・『到着時刻に間に合わないと思った車掌は、電車の速度を上げた』
・『沸かした風呂のお湯が冷めたので、温度を上げて温め直した』

「上がる」の例文

・『城内を見学した後、1番高い場所へ上がるため階段を探した』
・『壇上に上がり、海外で体験した戦争の話を人々へ伝えた』

まとめ

似ている言葉として使われていますが、温度や速度といったものは「上げる」を使い、自らが行動するときは「上がる」を選ぶといいでしょう。