「培う」と「養う」と「育む」の違いとは?分かりやすく解釈

「培う」と「養う」と「育む」の違いとは?生活・教育

この記事では、「培う」「養う」「育む」の違いを分かりやすく説明していきます。

「培う」とは?

「培う」「つちかう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「土に埋めて植物を成長させる」という元の意味で、根に土をかけて植物を植えて成長させることを言います。

2つ目は上記から転じて「大切に伸ばす」という意味で、自分の身になることを伸ばしていくことを言います。

上記に共通するのは「成長させる」という」意味です。


「培う」の使い方

「培う」は動詞として「培う・培った」と使われたり、副詞として「培って」と使われたりします。

基本的に、植物の根を土に埋めて成長させることから転じて、自分にとって大切なものを成長させることに使われる言葉です。


「培う」の例文

・『私たちは練習を通して友情を培っていった』

「養う」とは?

「養う」「やしなう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「自分の収入で家族を生活させる」という意味で、自分で稼いだお金で家族を扶養することを言います。

2つ目は「身の回りの世話をしながら成長させる」という意味で、子供の面倒を見ることを言います。

3つ目は「食べ物を与えて飼う」という意味で、動物を飼うことを言います。

4つ目は「能力や気力を蓄える」という意味で、自分の身に付けることを言います。

上記に共通するのは「世話して大きくする」という意味です。

「養う」の使い方

「養う」は動詞として「養う・養った」と使われたり、副詞として「養って」と使われたりします。

基本的に、人の生活の面倒を見たり、動物を飼うことに使われる言葉です。

「養う」の例文

・『彼女はシングルマザーとして子供3人を養っている』

「育む」とは?

「育む」「はぐくむ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「親鳥がひな鳥を羽で守って世話する」という元の意味です。

2つ目は「大切に成長させる」という意味で、そこでしか得られない貴重な経験をしながら成長することを言います。

3つ目は「大切に守りながら発展させる」という意味で、人の気持ちや思いなどを守って大きくさせることを言います。

上記に共通するのは「守って成長させる」という意味です」

「育む」の使い方

「育む」は動詞として「育む・育んだ」と使われたり、副詞として「育んで」と使われたりします。

基本的に、愛情を持って大切に守り成長させることに使われる言葉です。

「育む」の例文

・『大自然に育くまれた湧き水だ』

「培う」と「養う」と「育む」の違い

「培う」「植物の根を土に埋めて成長させること」「自分にとって大切なものを成長させること」という意味です。

「養う」「人の生活の面倒を見ること」「動物を飼うこと」という意味です。

「育む」「愛情を持って大切に守り成長させること」という意味です。

まとめ

今回は「培う」「養う」「育む」について紹介しました。

「培う」「大切なものを成長させる」「養う」「面倒を見る」「育む」「守って成長させる」と覚えておきましょう。