この記事では、「博愛」と「友愛」と「慈愛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「博愛」とは?
「博愛」は「はくあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人や動物などをひろく愛すること」という意味で、あらゆるものに対して愛情を持つことを言います。
2つ目は「全ての人を平等に愛すること」という意味で、年齢・性別・人種など分け隔てなく人を愛することを言います。
上記に共通するのは「幅広く愛する」という意味です。
「博愛」の使い方
「博愛」は名詞として「博愛する・した」「博愛主義」などと使われたり、副詞として「博愛して」と使われたりします。
基本的に、人や動物など対象が幅広く、しかも分け隔てなく愛することに使われる言葉です。
「博愛」の例文
・『彼女は博愛主義なので捨て猫を拾って育てている』
「友愛」とは?
「友愛」は「ゆうあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「兄弟姉妹間の情愛」という元の意味で、ラテン語が由来の言葉です。
2つ目は上記から転じて「まるで兄弟の様に特別な仲間への思いやり」という意味で、仲間に対して強いつながりや、深い思いやりを持つことを言います。
上記に共通するのは「特別なつながりの気持ち」という意味です。
「友愛」の使い方
「友愛」は名詞として動詞を伴い「友愛がある・ない」「友愛で結ばれる・結ばれた」などと使われます。
基本的に、兄弟姉妹間の情愛や、同じ目標を持つ仲間同士の強い絆に対して使われる言葉です。
「友愛」の例文
・『同じ志を持つもの同士で友愛を大切にしたい』
「慈愛」とは?
「慈愛」は「じあい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「親が自分の子供に対して持つ深い愛情」という元の意味で、親が子供をかけがえのないものとして可愛がる気持ちを言います。
2つ目は上記から転じて「弱い立場の人や、下の立場の人を優しくいたわり、大切にする心」という意味で、弱い立場の人に対して自分の子供の様に優しく接してかわいがることを言います。
上記に共通するのは「弱い物をかわいがる」という意味です。
「慈愛」の使い方
「慈愛」は名詞として「慈愛に満ちる・満ちた」「慈愛の精神」などと使われたりします。
基本的に、自分の子供に対する愛情や、そのような気持ちで弱い立場の人や下の立場の人を優しくいたわる心に使われる言葉です。
「慈愛」の例文
・『彼女はまるで観音様の様に慈愛に満ちた人だ』
「博愛」と「友愛」と「慈愛」の違い
「博愛」は「人や動物など対象が幅広く、しかも分け隔てなく愛すること」という意味です。
「友愛」は「兄弟姉妹間の情愛」「同じ目標を持つ仲間同士の強い絆」という意味です。
「慈愛」は「自分の子供に対する愛情」「そのような気持ちで弱い立場の人や下の立場の人を優しくいたわる心」という意味です。
まとめ
今回は「博愛」と「友愛」と「慈愛」について紹介しました。
「博愛」は「ひろく愛する」、「友愛」は「同士を愛する」、「慈愛」は「弱い物を愛する」と覚えておきましょう。