「商品」と「製品」と「半製品」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「商品」と「製品」と「半製品」の違いとは?生活・教育

この記事では、「商品」「製品」「半製品」の違いを分かりやすく説明していきます。

「商品」とは?

商品は販売を目的として作られたり、仕入れたりして例えばすぐに店頭などに並べることができるものです。

もしくは店頭などに並べられていなくても在庫であったり、ネットショッピングで売られていたりするものも含まれます。

さらに言うと、物ではなくサービスや権利も商品として取り扱われます。

金融商品がその一例です。

つまり、今すぐ売れるものというのが商品です。


「商品」の例

商品は例えば食パンです。

食パンが袋にパッケージングされて店頭に置いてありますが、これが商品です。

続いてかぼちゃが店頭にあるとします。

これは特に製造や加工などの工程はなく、仕入れたそのままが置いてありますがこれも商品です。

製造や加工などが加わらなくても交換や売買目的があれば商品です。

他には金融商品である預金や投資信託、株式などもあります。

形が存在していなくても商品です。

または、書籍や動画をダウンロードして購入するものも商品に含まれます。

これはダウンロードをせずに課金という形式のものは商品に含まれません。

また、取引対象であるが含まれないものもあります。

例としてチラシです。

これは広告媒体です。

次にレストランなどでの料理は、料理の提供というサービスになります。


「製品」とは?

原料に加工をしてできたものです。

基本的には、製造の工程をすべて完了したものが製品と呼ばれます。

「製品」の例

製品としては、商品の例の冒頭であげた食パンのパッケージングされる前のパンの状態が製品にあたります。

原料が加工されて完成されています。

もちろんパッケージの方も製品です。

原料が加工されビニールの袋になります。

ではパッケージングされたら製品ではなくなるかというとそうではありません。

製造工程に着目した場合は製品となり、流通過程に着目すれば商品です。

また、収穫してそのままのかぼちゃは製品とは呼びません。

しかし、かぼちゃを調理して加工食品にしたりや花をブーケにしたりすれば製品になります。

また、製品は他社の加工製品を再び加工することで自社製品と呼べるものになります。

商品の場合は形のないサービスも含まれましたが、製品の場合はサービスのみを製品と呼ぶことはありません。

広い意味で、製品と製品に付随するサービスを合わせて製品と呼ぶことはあります。

「半製品」とは

主に工業簿記や企業会計などで使用されることの多い用語になります。

その企業によっては製造途中である製品のことですが、一定の工程が終了しており他社へ販売可能な状態である製品の事を指します。

「半製品」の例

ある企業では製品を作り上げるために2つの工程があるとします。

前半部分の工程は終了しているがそのまま貯蔵している状態のものが半製品です。

これは、この前半の工程が終わっているということで、他社へ販売が可能な状態になっています。

この企業では、後半の工程も終えて製品として製造していますが、他社では前半工程終了時点で売買されているところもあり、この企業でも販売可能であるということです。

「商品」と「製品」と「半製品」の違い

商品と製品はの違いは、主に“原料への加工の有無”がポイントになってきます。

また会話の中で使う場合は明確な線引きがあるわけではなく商品のなかに製品という意味が含まれて使われていることもあります。

半製品は主に会計上で使われており状態としては見かけることも少ないです。

まとめ

これらは会計上使う言葉ですが、商品と製品は日常にもよく出てくる言葉です。

意味を理解することで適切に使い分けることができるようになります。