同じ読み方をしているのにそれぞれ区別されている、そのような言葉は世の中にたくさんあります。
その中に、「電気」と「電機」と「電器」という言葉があります。
同じ読み方で三つとも「電」という字がついている、一体どこが違うのでしょうか。
この記事では、「電気」と「電機」と「電器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電気」【でんき】とは?
「電気」とは、物質を構成している「電子」たちが、一斉に同じ方向に動くことによって起きるエネルギーのことを言います。
あらゆる物質は、原子や分子と言われる小さな粒が寄せ集まってできています。
さらに、もっと小さな「電子」と言われるものが、原子の周りを回ったり自由に移動したりしています。
いつもは別々な方向へ移動している電子たちが、一斉に同じ方向へ動くことで発生するエネルギーが「電気」と言われるものです。
「電気」の言葉の使い方
「電気」は、人の生活を支える為の機械や器具の、重要な動力源のひとつです。
その為、日常生活の様々な場面で頻繁に使われる言葉です。
また、「電気」の力で点く照明のことを、「電気」と言ったりもします。
日常生活で使われている「電気」は、人為的に発生させていますが、自然発生的なものとしては「静電気」が挙げられます。
「電機」【でんき】とは?
「電機」とは、「電気」の力で動く「機械」のことを指している言葉です。
「機械」は、人の力では到底動かせないような物や、作業できないような事を、人に替わってやってくれる欠かせないものです。
その「機械」の動力源のひとつに「電気」があります。
「電機」の言葉の使い方
「電気」と全く同じ読み方なので、その言葉だけ聞いても区別できませんが、前後の文から判断して使われるような言葉です。
日常生活で使うというよりは、会社名や店名などに付けられる言葉になります。
普段は、「電機」よりも「電気」という言葉の方がはるかに多く使われている為、いきなり「電機」と言っても「電気」と勘違いされやすい為、使う時には注意が必要です。
「電器」【でんき】とは?
「電器」とは、「電気」の力で動く「器具」のことを指している言葉です。
「器具」は、人々の生活を便利にしてくれる道具です。
人の能力では到底出来ないような作業も、「器具」を使うことによって簡単にできるようになります。
その「器具」の動力源として欠かせないものに「電気」があるのです。
「電器」の言葉の使い方
「電器」は、「電機」と同じように日常生活で使うというよりは、会社名や店名などに付けられる言葉になります。
この「電器」も、「電気」や「電機」と全く同じ読み方の為、日常生活の中で使う場合には混同されやすいので、前後の文脈から判断して使う必要があります。
「電気」と「電機」と「電器」の違い
「電気」とは、「多くの電子が同一方向に動くことで発生するエネルギー」です。
「電機」とは、「電気の力で動く機械」のことを指しています。
「電器」とは、「電気の力で動く器具」のことを指している言葉です。
まとめ
「電気」と「電機」と「電器」違い、エネルギーのことを指すのか、動かすものを指すのかの違いがありました。
この記事をきっかけに、生活に欠かせない「電気」について考えてみるのもいいかもしれません。