この記事では、「具体的」と「抽象的」と「一般的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「具体的」とは?
具体的とははっきりしたさまを指す言葉で、「お金貸して」と「3万円貸して」では「3万円貸して」のほうがより具体的ということができるでしょう。
「何か貸して」と「お金貸して」では「お金貸して」のほうが具体的と言え、見方によって具体的と判断する基準が変わる部分はありますが、よりはっきりとしたほうが具体的と言えます。
具体的な数値、具体的な目標などの使い方があるため、過去、現在、未来を対象にしており、数値や形状を持ったものを指す使い方が多くなります。
「抽象的」とは?
抽象的とは、具体性にかけているものを指す意味、いくつかの物事から共通するものだけを取り出して表現することを指す意味、わかりにくいという意味などがあります。
「おいしい食べ物」「美しい絵」などは抽象的な言い回しと言えます。
どちらかと言えば数値や明確な形状を示さない言葉に使うケースが多くなっており、ネガティブな意味でもポジティブな意味でも使うことができる言葉ですが、わかりにくさという意味合いから、ややネガティブな意味合いが含まれるケースが多いです。
例えば「抽象的すぎる」という言葉はあまりいい印象がないと言えます。
「一般的」とは?
一般的とは広い範囲に行き届いているさま、大体そうであると言った意味となっていて、平均的という言葉に近い関係となっています。
「隣の駅までは電車で行くのが一般的だ」「暑い日はクーラーをつけるのが一般的だ」などの使い方をするため、例外の存在を認めないという言葉ではありません。
なお、この一般は厳密に平均をとったものではなく、頭の中で判定するものでもあるため、自分の意見は一般的ではないということも起こりうるものです。
「具体的」と「抽象的」と「一般的」の違い
「具体的」と「抽象的」と「一般的」では一般的のみより客観的な判断となっており、一定数が選ぶ選択、考え方を含むものが一般的となっていて、一般的という言葉は多くのケースで具体性を伴っていると言えます。
「具体的」ははっきりとした物事を指す言葉のため、数値があるもの形状が明らかなものを対象とし、カテゴリ分けではより深くなる方が具体的になっていくと言えるでしょう。
「抽象的」は具体的ではないさまという意味のため、カテゴリ分けではかなり浅い段階になります。
数値や形状はそれほどはっきりとしていないことが多くなっています。
まとめ
「具体的」と「抽象的」は意味が対称となる言葉で、よりはっきりしたほうが具体的、よりぼやけた範囲が抽象的となります。
「具体的」という要素を持ちつつより客観的な要素、世間などから見た平均的な考え方など広めな視点から見た言葉が「一般的」となります。
自分しか知らない未来への概念・目標などであれば一般的という言葉は使えません。