「適用」と「摘要」と「対象」の違いとは?分かりやすく解釈

「適用」と「摘要」と「対象」の違いとは?生活・教育

この記事では、「適用」「摘要」「対象」の違いを分かりやすく説明していきます。

「適用」とは?

「適用」「てきよう」と読みます。

「適」という字には「ふさわしい」「よくあてはまる」「かなう」という意味があります。

「用」「つかう」「働かせる」「役立てる」「もちいる」という意味を含んでいます。

「適」「用」の2つの漢字で構成される「適用」は、「当てはめること。

特に、特定の法令の規定を、特定の事項、人、事件などに当てはめて働かせること」
です。

「規則を適用する」「殺人罪の適用」などが一般的な言い回しです。


「適用」の例文

・『その規制はこのケースには適用されない』
・『その航空機には新技術が適用されている』
・『彼は自分の理論をいくつかの場合に適用した』


「摘要」とは?

「摘要」「てきよう」と読みます。

「摘」には「(よいものを)選んで取り出す」「つまみ出す」「つむ」という意味があります。

「要」「物事のしめくくりとなる大切な部分」「かなめ」という意味をもっています。

「摘」「要」から構成される「摘要」は、「要点を抜き出して記すこと。

また、その記したもの」
という意味です。

書類などで「摘要欄」という言葉は目にする機会も多いと思います。

「摘要」の例文

・『摘要欄では、主に同行の店舗コードや振込などが印字される』
・『入金伝票には、日付、入金先、勘定科目、摘要、金額等を記入する』
・『そして、ある程度の政治的かつ社会的な寓話の摘要が例外なく含まれた。』

「対象」とは

「対象」「たいしょう」と読みます。

「対」「むかいあう」「相手になる」「返事をする」「こたえる」という意味をもっています。

「象」には、「かたち」「すがた」「ようす」「ありさま」という意味を含んでいます。

「対」「象」で構成される「対象」には、次の2つの意味があります。

1つは「目標となるもの」「目当て」「相手」という意味です。

これは「研究の対象」「女性を対象としたテレビ番組」という言い回しが一般的です。

2つ目は「哲学で、主観の作用(意識、欲求、認識など)の向かう当のもの」という意味です。

「対象」の例文

・『この辞書は高校生を対象としたものです』
・『贅沢への支出は税控除の対象とはならない』
・『彼の振る舞いはしばしば非難の対象になった』

「適用」と「摘要」と「対象」の違い

「適用」「摘要」「対象」の違いを説明します。

「適用」とは「当てはめること」です。

次に「摘要」「要点を抜き出して記すこと」のことです。

「適用」「摘要」は読み方が同じですが、まったく違う意味をもっていることがわかります。

そして「対象」とは「目標となるもの」「哲学で、主観の作用(意識、欲求、認識など)の向かう当のもの」のことをいいます。

前述した「適用」「摘要」とはまったく違う意味をもつ言葉です。

まとめ

以上が「適用」「摘要」「対象」の違いです。

「適用」とは「当てはめること」

「摘要」「要点を抜き出して記すこと」

「対象」とは「目標となるもの」「哲学で、主観の作用(意識、欲求、認識など)の向かう当のもの」

それぞれまったく違う意味をもった言葉だということがわかりました。