他人に聞かれたとき、どこを答えれば良いのか迷ってしまうことも多い「出身地」と「本籍」と「出生地」。
この記事では、「出身地」と「本籍」と「出生地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出身地」とは?
「出身地」は、自分の身が出た場所と書きます。
生まれ育った場所を指す言葉で、生まれも育ちも同じ場所なら迷うことなく、その場所を答えるものとなります。
それに対し、生まれた後、引っ越しし別の場所で育った場合、どちらを答えればいいのか迷ってしまいます。
その際は、育った場所を答えると正解です。
育った場所の中でも、幼少期に住んでいた場所を答えます。
人生の中で、一番、自分の成長に大きな影響を与えた場所が「出身地」となります。
いわば、「故郷」や「田舎」、「出どころ、「ホームタウン」と呼ぶことができる場所です。
「出身地」の例文
・『私は大阪で生まれたものの、生後すぐに岡山に引っ越したので出身地は岡山です』
・『私の出身地には、今活躍している有名人がたくさんいます』
「本籍」とは?
「本籍」は、戸籍がある場所です。
必ず、そこに今も住んでいる必要はなく、住所がある場所ならば、そこを「本籍」とすることが可能です。
一般的には父親や母親の生まれ育った場所や本家のある場所などを「本籍」としている人が多いものの、まったく関係のない場所を「本籍」としている人もいます。
阪神タイガースファンや高校野球ファンの場合、阪神甲子園球場を「本籍」としている人もいるほどです。
このように、「本籍」というものは、実際に住んでいなくても、住んだことがなくても、行ったことがなくても、日本国内で住所がある場所なら、そこを自分の「本籍」とすることが可能です。
「本籍」の例文
・『父は昔、俺の本籍は大阪城だと自慢していました』
・『本籍はどこかと聞かれても、自分自身、どこに自分の本籍があるか知りません』
「出生地」とは?
「出生地」は、その漢字の意味通り、自分が生まれた場所です。
例えば、母親が里帰りをして出産した場合、その里帰り先が「出生地」となります。
なぜ、ここまで厳密に言えるのかというと、「出生地」の場合、出生届を出す際、そこに生まれた場所の住所が記載されます。
そのため、明確にどこが「出生地」なのかということが言えるのです。
「出生地」の例文
・『私に母は、大阪に里帰りし私を生んだので、私の出生地は大阪です』
・『生まれた場所というだけで全く記憶にありませんが、出生地がドイツだというとみんなに驚かれます』
「出身地」と「本籍」と「出生地」の違い
幼少期に過ごした場所が「出身地」。
日本国内で住所がある場所ならどこでも置くことができる場所が「本籍」。
生まれた場所が「出生地」。
といった形で使い分けるものとなります。
まとめ
以上のことがわかれば、他人に「出身地はどこですか」などと聞かれたときにも慌てることはありません。
それぞれの言葉を適切に使い分けることができます。