この記事では、「買取」と「下取り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「買取」とは?
「買取」は「かいとり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人の物を、お金を支払って自分のものにすること」という意味で、欲しい物に代価を支払い、自分の所有にすることです。
店頭で販売しているものではなく、人が所有しているものを買い受ける場合に使います。
2つ目は「一度使用したものをそのまま自分のものにして、代価を支払うこと」という意味で、一度借りて使用したものを気に入ったり破損したりなどの理由により、お金を払って自分で引き取ることです。
3つ目は「商品が売れ残っても返品しない契約で仕入れること」という意味で、ビジネスで売れ残っても仕入れ先に返品できない契約のことです。
4つ目は「不要品を業者に依頼して査定してもらい、見合った金額で引き取ること」という意味で、中古業者が不要品を査定した金額で買い受けることです。
上記に共通するのは「お金を払って自分の所有にする」という意味です。
「買取」の使い方
「買取」は名詞として「買取する・した」「買取に出す・出した」「買取価格」「買取業者」などと使われたり、動詞として「買取る・買取った」と使われます。
基本的に、一度使用したものを代価を支払いそのまま自分のものにすることや、専門業者が不要になった品物を見合った金額で引き取ることに使われる言葉です。
「下取り」とは?
「下取り」は「したどり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある商品を購入した客から、現在持っている同種の商品を引き取り、商品代金の一部に充てること」という意味で、まずは商品を購入して、次に自分が今持っている物を業者に渡して、代金を差し引いてもらうことです。
2つ目は「客が新しい商品を購入することを条件に、今まで使用していた物を査定してお金を払って引き取ること」という意味で、新規に購入する物とは別契約で進行させることです。
上記に共通するのは「新規に購入して古いものを売る」という意味です。
「下取り」の使い方
「下取り」は名詞として「下取りする・した」「下取りに出す・出した」「下取り価格」などと使われます。
基本的に、新しい商品を購入することを条件に、客が現在使用している同種の物を査定した価格で引き取り、新商品の購入代金に充てることに使われる言葉です。
「買取」と「下取り」の違い
「買取」は「一度使用したものを代価を支払いそのまま自分のものにすること」「専門業者が不要になった品物を見合った金額で引き取ること」という意味です。
「下取り」は「新しい商品を購入することを条件に、客が現在使用している同種の物を査定した価格で引き取り、新商品の購入代金に充てること」という意味です。
「買取」の例文
・『欲しいソフトを友人から買取する』
・『カーシェアで使用している車を気に入ったので買取する』
・『レンタルのウェディングドレスを汚してしまい買取する』
・『家で全く使わないブランド品を買取に出す』
「下取り」の例文
・『ディーラーに愛車を下取りに出す』
・『下取り価格が低すぎて購入の足しにならない』
・『今なら下取り価格が10パーセントアップになる』
・『下取りよりも買取の方がお得だ』
まとめ
今回は「買取」と「下取り」について紹介しました。
「買取」は「相手の所有物をお金を支払って引き取る」、「下取り」は「新商品を購入する時に古い商品を引き取る」と覚えておきましょう。