この記事では、「宿願」と「念願」と「悲願」の違いを分かりやすく説明していきます。
「宿願」とは?
「宿願」は「しゅくがん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「以前から抱いていた願い」という意味で、かねてからそうしたいと願っていたことです。
2つ目は「仏教用語で、前世に立てた、生まれ変わったらそうしたいと思う願い」という意味です。
上記に共通するのは「以前から持っている願い」という意味です。
「宿願」の使い方
「宿願」は名詞として「宿願を果たす・果たした」「宿願を達成する・達成した」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、かねてからそうしたいと強く思い続けてきた運命的な願いに使われる言葉です。
「宿願」の例文
・『3度目の挑戦で試験に合格してやっと宿願を果たした』
「念願」とは?
「念願」は「ねんがん」と読みます。
意味は「常に心にかけて強く望むこと」という意味で、長い間ずっとそうしたいと強く抱いている望みのことです。
「念」は「いちずに思いを込める」という意味、「願」は「ねがい」とも読み「請い求める」という意味、「念願」で「一途に思いを込めて請い求めること」になります。
「念願」の使い方
「念願」は名詞として「念願を果たす・果たした」「念願が叶う・叶った」「念願の勝利」などと使われたりします。
基本的に、ずっと長い間心に持ち続けていた強い願いに使われる言葉です。
「念願」の例文
・『10年かけて念願のマイホームが手に入った』
「悲願」とは?
「悲願」は「ひがん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、仏が慈悲の心を持って人々を救うために立てた誓い」という意味です。
2つ目は上記から転じて「何が何でも成し遂げたいと思う悲壮な願い」という意味で、何度も失敗や挫折、苦労などを繰り返してきた悲しい思いが込められた願いのことです。
上記に共通するのは「慈悲を請う願い」という意味です。
「悲願」の使い方
「悲願」は名詞として「悲願を達成する・した」「悲願を果たす・果たした」「悲願の初優勝」などと使われます。
基本的に、様々な苦労をしながら是非成し遂げたいと思う悲壮な願いに使われる言葉です。
「悲願」の例文
・『何度も挫折を繰り返して悲願の全国制覇を果たした』
「宿願」と「念願」と「悲願」の違い
「宿願」は「かねてからそうしたいと強く思い続けてきた運命的な願い」という意味です。
「念願」は「ずっと長い間心に持ち続けていた強い願い」という意味です。
「悲願」は「様々な苦労をしながら是非成し遂げたいと思う悲壮な願い」という意味です。
まとめ
今回は「宿願」と「念願」と「悲願」について紹介しました。
「宿願は「人生をかけて成し遂げたい願い」、「念願」は「長い間強く思っていた願い」、「悲願」は「苦労を重ねた末の悲壮な願い」と覚えておきましょう。