この記事では、「見栄」と「虚勢」と「去勢」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見栄」とは?
「見栄」は「みえ」と読みます。
「見栄」は「見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度」という意味があります。
また「見栄」は「歌舞伎の演技演出の一つ」を意味します。
俳優が感情の高揚する場面で、動きを止めて、睨むようにポーズを取ることを「見栄を切る」などと言います。
「見栄」の言葉の使い方
好きな人の前では、目ための姿を意識し、本来の自分以上に素敵に見せたいと考えるのではないでしょうか。
このような様子を、「好きな人の前で、見栄を張る」と表現することができます。
また、賢く見せたいという思いがあり、人前では普段は読まない経済新聞を読む人いるかもしれません。
この場合は、「見栄で、経済新聞を読む」などと表現することができます。
「虚勢」とは?
「虚勢」は「きょせい」と読みます。
「虚勢」は「見せかけの威勢。
からいばり」という意味があります。
「虚勢」の言葉の使い方
喧嘩をするとき、本当は怖いのに、そのように見せないため、見せかけの威勢を張ることがあります。
このような場合「喧嘩の前に虚勢を張る」などという文章にできます。
また、から威張りをしているだけで、本当は強くない人は、いつか化けの皮が?がれると考えることができます。
そのため、「虚勢を張っていても、いつかは本当の姿が出てくる」などと言うことができます。
「去勢」とは
「去勢」は「きょせい」と読みます。
「去勢」は、「生殖腺を除去し、機能を無くさせること」という意味があります。
また、「去勢」には「自主性や抵抗する気力を失わせること」という意味があります。
「去勢」の言葉の使い方
家畜を飼育する時、闘争心をなくし、飼育しやすくするために、生殖腺を除去することがあります。
この様子を「飼育しやすくするため、家畜を去勢する」という文章にできます。
また、自主性や抵抗する気力がないよう、教育されてしまった現代人の様子を嘆くようなとき、「去勢された現代人」などという文章にできます。
「見栄」と「虚勢」と「去勢」の違い
「見栄」は「見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度」という意味があります。
「虚勢」は「見せかけの威勢。
からいばり」という意味があります。
また「去勢」は、「生殖腺を除去し、機能を無くさせること」という意味があります。
「見栄」と「虚勢」は、見た目を意識し、本来の姿以上に見せようとすることを意味します。
ただし「見栄」は「よく見せようとする」のに対して「虚勢」は「強く見せようとする」という違いがあります。
本来の自分より、美しく素敵に、豊かに見せたいときは「見栄」を使い、肉体的精神的に強く見せたい場合は「虚勢」を使いましょう。
一方「去勢」は、「生殖腺を除去し、機能をなくすこと」という、まるで違う意味がある言葉になります。
まとめ
「見栄」と「虚勢」と「去勢」の違いについて見てきました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。