「はんてん」と「どてら」の違いとは?分かりやすく解釈

「はんてん」と「どてら」の違い生活・教育

この記事では、「はんてん」「どてら」の違いを分かりやすく説明していきます。

「はんてん」とは?

「はんてん」は、羽織の派生型で、通常羽織は、丈が短い着物のことなんですが、羽織は高額でかつ身分がかなり良い人でないと着用できない衣服だったので身分が低い人物は、着用していませんでした、代わりに身分が低い人は「はんてん」という衣服を着用していて、「はんてん」は羽織と異なり、脇にはマチは存在しておらず襟も折り返すことなく使用します。

つまり、羽織は、正装着で今でいう昔のスーツになり「はんてん」は、スーツを簡素化したもので今でいう作業着扱いの衣服です。

な、羽織と「はんてん」は日本の衣服ではなく、中国が伝えてくれた衣服で、衣服に刺しゅうを施すという技術も実は中国が伝えた技術の一つになります。


「どてら」とは?

「どてら」は、冬に切る防寒着で長袖の衣服で元々は、江戸時代の遊女が着用していた冬服でした。

よって、「どてら」は、人々の興味を引くようなカラーリングやデザインであるのは、元々、異性の興味を引くお仕事をしていた方の防寒着だったがゆえです。

なお、なんで、「どてら」ってしましま柄が多いの?という疑問ですがこれは、当時遊女が着用していた「どてら」の原型の防寒具の流行がしましまだったがゆえになります。


「はんてん」と「どてら」の違い

両者の違いは、羽織が庶民向けに構築されたものであるか、防寒具であるかです。

「はんてん」は、中国清朝末期の時代の衣服のことで今でいう作業着になり、「どてら」は、江戸時代の遊女という人の防寒着でかつ、異性の興味を引く役割もある防寒着になります。

よって、「どてら」がしましまなのは、相手の興味を引くことを重視してのものと当時の流行がしま模様だったということです。

「はんてん」の例文

・『はんてんは中国語で煩わしくない衣服という意味がある』

「どてら」の例文

・『どてらは、綿入りで防寒機能がある着物のようなものを現在ではどてらという』

まとめ

「はんてん」については、実は中国が伝えた衣服の一つで、「羽織」が正装のスーツであるに対して、「はんてん」は作業着です。

ちなみに、「はんてん」は、羽織から派生したもので羽織も実は中国が紀元前5世紀あたりに日本に伝えた技術の一つで、羽織に入れる刺繍も同様です。

一方、「どてら」は、江戸時代の防寒着で、興味を引くことを重視しています。

ちなみに、「どてら」にしましま模様が多いのは、当時の江戸時代の防寒着の流行がしましまだったがゆえ、しましま模様が多いのです。

逆を返せば、江戸時代の当時にチェック模様とかアニマルプリントみたいなものが流行っていれば、刺繍で動物の模様が入っていた可能性もあり得ます。