この記事では、「広がる」と「展がる」と「拡がる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「広がる」とは?
「広がる(ひろがる)」とは、広くなる、はびこる、または規模が大きくなることを言います。
「広がる」を使った例文をいくつかご紹介します。
『会社の方針が大きく変わり、社内で波紋が広がる』、『梅雨の時期はこまめに草刈りを行わないと、あっという間に雑草が広がる』、『事業が多方面に広がる方向で、ビジネス展開をしていきたいと思う』「広がる」の類語としては、「広大」、「伸びる」、または「展開」などがあります。
「展がる」とは?
「展がる(ひろがる)」の「展」には、広く見る、眺めると言った意味があります。
なので、「展がる」は広がると言う意味の他にも、広く見たり、眺める、あるいは見渡すと言うような意味合いを持っています。
「展がる」が使われている例文をいくつか挙げてみます。
『小高い丘から見ると、田んぼが一面に展がる光景を目にすることができる』、『コンサート会場内全体に、何とも言えない素晴らしい響きの音色が展がるのを、私は感じることができた』、『私は冬山の一面の銀世界が展がる景色を見ることが好きだ』「展がる」と似たような言葉としては、「見渡す」、「眺める」、あるいは「広がる」などです。
「拡がる」とは?
「拡がる(ひろがる)」とは、さらに広がると言った意味合いが含まれています。
「拡がる」を用いた例文をいくつか見てみましょう。
『感染が拡がることを防ぐ対策が早急に必要である』、『この道路がさらに拡がることで、交通アクセスが便利になる』、『環境汚染が拡がることで、自然環境は大きなダメージを受けた』「拡がる」の類似語は、「拡大」、「伝播」、他にも「拡散」などが挙げられます。
「広がる」と「展がる」と「拡がる」の違い
「広がる」とは、広くなる、はびこる、または規模が大きくなることです。
「展がる」は、広く見たり、眺める、あるいは見渡すと言う意味です。
また、「拡がる」は、さらに広がると言う意味を持っています。
「拡がる」は「広がる」と同じような意味合いで使われていて、その意味の違いはあまりないようです。
なので、迷った場合は「広がる」を使った方が無難でしょう。
まとめ
「ひろがる」と読む漢字はいくつかあり、そうなって欲しいことと、欲しくないことの両方に使うことができます。
そうなって欲しくない状況になるには、何らかの原因があります。
なので、まずはそれを見つけて、改善していく必要があります。
さらに見方を変えれば、そこから新たな飛躍をするチャンスと捉えることもできます。
「ピンチはチャンス」や「災い転じて福となす」と言う言葉があるように、どんな状況でもそれを良い方向へ変えていくこともできます。
一見、うまくいかないように見えることでも、そこで諦めずに、そこから今までにないような新しくて、素晴らしい展開を見つけていきたいものです。