「辞表」と「退職届」と「退職願」の違いとは?分かりやすく解釈

「辞表」と「退職届」と「退職願」の違いとは?生活・教育

職場を退職する場合、会社に提出する書類は「辞表」「退職届」「退職願」かイマイチ違いが分からないという方もいるのではないでしょうか?

この記事では、「辞表」「退職届」「退職願」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「辞表(じひょう)」の意味とは?

「辞表」とは会社の社長や取締役など、「役員が役職を辞するときに会社へ届け出る書類」を指します。

公務員の場合は「辞表」=「退職届」として扱われています。

雇用関係のない立場の人が届け出るものであるため、雇用されている人の場合は辞表の届け出は不要です。

そのため、「辞表」を提出し、一旦役職を辞めた後に一般社員として雇用される場合もあるようです。


「退職届(たいしょくとどけ)」の意味とは?

「退職届」は、「退職することが会社に受理され、退職日が決まった後に会社へ届け出る書類」を指します。

まず、後述する「退職願」を提出した後に「退職届」を出すことになります。


「退職願(たいしょくねがい)」の意味とは?

「退職願」は、「会社に対して、退職したいという意思を示し、願い出るための書類」を指します。

「退職願」にて退職の意思と退職希望日などを提示し、会社側との退職に関する交渉を経て、先述した「退職届」を出す流れとなります。

民法では、退職日の2週間前までに「退職願」を提出することが義務付けられていますが、会社では退職希望日の1か月前から2か月前までの申し出を定めている場合が多いようです。

ドラマや映画などで、いきなり上司に退職願を叩きつけるシーンなども見かけますが、まず退職したい旨を上司に伝えた後、退職日や退職願の提出期日が決まってから「退職願」を提出するのが一般的な流れです。

辞表と退職届と退職願の違い

「辞表」「退職届」も提出時はすでに退職することが決定しているので、書面では退職日の明記と「退職いたします」という一文を明記します。

対して、「退職願」はあくまで「労働契約解除の願い出」になるので、書面では退職希望日と「退職をいたしたく、お願い申し上げます」などの一文を記します。

また、「辞表」「退職届」も基本的に一度受理された後に撤回することはできません。

「退職願」に関しても、提出後の撤回は原則できないようですが、人事責任者の承認前であれば撤回できる例も稀にあるようです。

書き方や出し方は共通しており、B5サイズやA4サイズの便箋を用い、縦書きで作成します。

手書きのほか、最近ではパソコンで作成する例もあるようです。

作成した書類は三つ折りにして、白地の封筒に入れて提出します。

まとめ

「辞表」とは会社の社長や取締役など、「役員が役職を辞するときに会社へ届け出る書類」を指します。

「退職届」は、「退職することが会社に受理され、退職日が決まった後に会社へ届け出る書類」を指します。

「退職願」は、「会社に対して、退職したいという意思を示し、願い出るための書類」を指します。