この記事では、「固持」と「固守」と「堅持」の違いを分かりやすく説明していきます。
「固持」とは?
「固持」とは、しっかりと持って放さないという意味になります。
自分の意見、主張などを持ち続けることで「固執」が同義語でもあります。
相手のアドバイスなどを受け入れず、態度なども変えないといったことに使います。
「固持」はある程度までは、自分を貫いていると好意的に見てもらえるかもしれませんが、度合いが強過ぎますと、頑固、つき合い難い人という悪印象を強めてしまいます。
「自説を固持して他の人の意見を聞くことはない」「そんなに固持せず、少しは話し合いなさい」などと使います。
「固守」とは?
「固守」とは強い精神力で固く守ることを言います。
一歩も退かない、あくまでも守るそのような気持ちが込められた言葉でもあります。
少々、古めかしい印象のある言葉で、現代の日常会話で使う機会は少ないようです。
「陣地を固守する」「父の教えを固守する兄と、自由なやり方が好きな弟とでは気が合うはずもなかった」などと使います。
「堅持」とは
「堅持」とは、態度や思想などを固く守ることを言います。
また他との妥協はしないということでもあります。
「これまでの方針を堅持する」「この方法は、私だけでも堅持しようと改めて思った」「堅持させるように努力はしたが結局駄目だった」などと使います。
「固持」と「固守」と「堅持」の違い
「固持」と「固守」と「堅持」の違いを解説します。
この三つの言葉はどれも強い気持ちがあるという共通点があります。
似た印象があり、意味合いとしては何となく通じるものがありますが、それぞれの言葉の意味を理解してふさわしいものを選ぶようにしましょう。
「固持」とはしっかり持って放さないという意味があります。
持っているものは物質的なものではなく意見、主張のことです。
つまり自分の考えを変えない、そのような言い換えもできます。
「固守」とは強固に守るという意味になります。
一歩も退かず、あくまでも守るということですから、陣地、古い考え、やり方などを守る、そのようなイメージで覚えておくといいでしょう。
「堅持」とは態度、思想などを妥協することなく固く守るという意味になります。
「固守」と似ていますが「固守」は一歩も退かないことで「堅持」は他に合わせることはなくという意味合いになります。
微妙な違いではありますが、使い分けるようにしてください。
このように三つの言葉はそれぞれ意味合いが違っています。
ごく簡単に覚えやすくまとめますと「固持は自分の考えを持ち続け変えないこと」「固守は強固に守ること」「堅持は他と妥協することなく態度、思想を守ること」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「固持」と「固守」と「堅持」の違いを解説しました。
どれも自分の考えを変えないという意味合いは同じですが、微妙な違いがあります。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。