「厳罰化」と「適正化」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「厳罰化」と「適正化」の違い生活・教育

この記事では、「厳罰化」「適正化」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「厳罰化」と「適正化」の違い

「厳罰化」「適正化」の言葉の意味としての違いは、「厳罰化」「法律的な刑罰・一般的な罰則を重く厳しくすること」を意味しているのに対して、「適正化」というのは「不適切な状態にある物事(罰則含む)を、適切で正しい状態へと修正すること」を意味している違いになります。

「厳罰化」「適正化」には、「言及する人の立場による違い」もあります。

一般の人たちや加害者の立場では「刑法上の刑罰の量刑を重く厳しくする厳罰化」であっても、被害者やその遺族の立場では「今まで甘すぎた刑法上の刑罰を適切な量刑の水準へ修正する適正化」を意味していることがあるのです。


「厳罰化」と「適正化」の使い方の違い

「厳罰化」「性犯罪に対する厳罰化が議論されています」のように、「法的な刑罰・罰則を今までよりも重たくしたり厳しくしたりすること」の意味で使われます。

それに対して「適正化」のほうは「規則の内容や範囲を適正化します」のように、「ルール・内容などを適切で正しいものへと是正すること(望ましくないものを、本来あるべき正しい状態へと修正すること)」の意味で使われる違いがあります。

また「犯罪の被害者・被害者遺族」が使う場合は、社会一般的に「厳罰化」と見られている量刑の引き上げについて「適正化」という言葉を使うことがあります。


「厳罰化」と「適正化」の英語表記の違い

「厳罰化」の表現を、英語で表記すると以下になります。

“turn it into severe punishment(penalty)”(厳しい罰則に変える・厳罰化する)

“toughen up penalties”“toughen the law”(ペナルティを強化する・罰則を強める・法的な罰則を強化する・厳罰化する)

「適正化」の言葉を、英語を用いて表現すると以下になります。

“optimize”“optimization”(適正化する・最適化する・最適化・適正化)

“adjust”“adjustment”(調節する・調整する・適正に整える・調節・適正化)

「厳罰化」の意味

「厳罰化(げんばつか)」とは、「刑法上の刑罰を厳しくすること・法的な刑罰の量刑水準を引き上げること」「一般的な罰則を重く厳しくすること」を意味している言葉です。

「厳罰化」の表現には、「現状で量刑が甘すぎる刑罰(罰則)をより厳しく重くする」といった意味のニュアンスが込められています。

「厳罰化」の使い方

「厳罰化」の言葉は「犯罪に対する厳罰化に賛成する人たちが増えています」のように、「刑法の刑罰の量刑を現在よりも厳しくする・罰則を重く厳しいものに変える」の意味合いで使われます。

「厳罰化」は、「厳罰化する・厳罰化に賛成・厳罰化に反対・厳罰化を検討・厳罰化の主張・厳罰化の議論・厳罰化が要請される」などの用法・用例で使う使い方があります。

「厳罰化」を使った例文

・『少年法を厳罰化に賛成する世論は多いですが、実際の少年犯罪は減少しています。』
・『厳罰化に反対する人権派の弁護士は、被害者感情を軽視しています。』
・『厳罰化に賛成する人たちは、加害者に対する報復感情を重視しやすいのです。』
・『平和で犯罪が少ない時代だからこそ、犯罪を恐れて厳罰化の議論が起こりやすいのです。』
・『厳罰化をしても必ずしも凶悪犯罪が減るとは限りません。』

「厳罰化」の類語

「厳罰化」の類語は、以下になります。

「罰則強化(ばっそくきょうか)」……今までよりも罰則(ペナルティー)の内容・程度を強めて厳しくすること。

「処罰の厳正化(しょばつのげんせいか)」……処罰する内容・程度を適正にして厳しくすること。

「量刑引き上げ(りょうけいひきあげ)」……刑法に定められた刑罰(懲役・禁錮)の量刑水準を引き上げて厳しくすること。

「厳罰化」の対義語

「厳罰化」の対義語は、以下になります。

「赦免(しゃめん)」……犯罪や過失、悪事を許して(大目に見て)罰を免れさせてあげること。

「量刑引き下げ(りょうけいひきさげ)」……刑法に定められた刑罰(懲役・禁錮)の量刑水準を引き下げて甘くすること。

「適正化」の意味

「適正化(てきせいか)」とは、「好ましくない状態にある物事を、適切で正しい状態へと修正(改善)すること」を意味している言葉です。

「適正化」の表現は罰則との関係では、「現状で望ましくない状態(罰が軽すぎる状態)にある刑法上の刑罰あるいは一般的な罰則を、適切な正しい水準へと改善すること」を示唆しています。

「適正化」の使い方

「適正化」の言葉は「時代遅れになった規則は適正化しなければなりません」のように、「現状で望ましくない状態にある物事・ルールを、本来あるべき適切な状態へと改善する」といった意味で使われます。

「適正化」は犯罪の被害者や被害者遺族が使用する場合には、「厳罰化」とほぼ同じ意味合いで使われますが、「刑罰を厳しくするのではなく、刑罰を適切なあるべき水準へと改善する」といった意味になります。

また「適正化」は、「適正化する・適正化しない・適正化の必要性・適正化を検討する・適正化を議論する・適正化を考える」などの用法・用例で使うことができます。

「適正化」を使った例文

・『社会保障制度の適正化によって救済される国民が多くいるのです。』
・『税制の適正化は、ただの増税ではなく納税者にとって納得のいく改正であるべきです。』
・『刑罰の適正化をどのようにすれば良いのかは、それぞれの人の立場によって変わってきます。』
・『罰則の厳罰化と適正化の区別は、犯罪被害者の立場かそうでないのかで違ってくるのです。』
・『ルール運用を適正化することができれば、無駄なコストをかなり削減できるはずです。』

「適正化」の類語

「適正化」の類語は、以下になります。

「改善(かいぜん)」……物事や法律などをより良い状態へと改めること。

「是正(ぜせい)」「修正(しゅうせい)」……望ましくない状態にある物事・ルール・内容などを、正しいものへと改めること。

「最適化(さいてきか)」……物事・制度などを、最適な状態へと整えたり変えたりすること。

「適正化」の対義語

「適正化」の対義語は、以下になります。

「改悪(かいあく)」……物事・問題・法律などを、現在の状態よりも悪い方向・内容へと改めること。

「問題の放置(もんだいのほうち)」……好ましくない問題があるのに、それを改善することなく放ったままにすること。

まとめ

「厳罰化」「適正化」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「厳罰化」「適正化」の意味・使い方・例文・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。