「任命」と「指名」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「任命」と「指名」の違い生活・教育

この記事では、「任命」「指名」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「任命」の意味

最初に「任命」(にんめい)の意味をご説明していきます。

「任命」とは、とある役職や立場などに就いて、成果などが出せるように命令することになります。


「任命」の使い方

次は「任命」の使い方を取り上げていきます。

「任命」を使うときは、重要なポストに就くことを命じたことなどを表現するときに使うものです。

それでは具体的な使い方を書きます。

「航空隊の司令に任命された」
「今日から部長に任命されましたので、一生懸命頑張りたいと思います」


「任命」を使った例文

ここでは「任命」を使った例文を書いていきます。

・『機動部隊の長官に任命されたが、専門外なので不安だらけである』
・『彼を隊長に任命した』
・『管理者に任命されたので、責任重大である』
・『任命されても適当にする者が多い中で、彼は珍しく実直な若者だ』
・『課長代理に任命されたので、課長業も学ぶことができる』

「任命」の類語

「任命」の類語の方を解説します。

「任命」の類語としては、「割り当て」「配属」(はいぞく)、「振分」(ふりわけ)になります。

これらの意味として、適任と思われる人材を配置したり、仕事などを割り当てていくことです。

「任命」の対義語

それでは「任命」の対義語について説明していきます。

「任命」の対義語としては、「解任」(かいにん)や、「任を解かれる」です。

意味の方は、役職から外されたり、任務や責任などから外されることになります。

これらは降格などの意味合いが強いといえます。

「指名」の意味

ここでは「指名」(しめい)の意味をご説明致します。

「指名」とは、対象になる人の名前などを告げて、定めることです。

「指名」の使い方

次の項目において「指名」の使い方について解説します。

「指名」を使う際は、相手の名前を挙げてから、約束などを取り決めるときなどに使います。

使い方の詳細を書いていきます。

「先方から指名され、契約することができた」
「指名されるのは非常に気分が良いものです」

「指名」を使った例文

それでは「指名」を使った例文を書きます。

・『やはり相手から指名を受けて、商談するときは気を引き締めていくべきだ』
・『取引先の課長からのご指名です』
・『部長を指名してから、話し合いをすることにした』
・『指名を受けたので、これから出かけてくる』
・『指名してくださるお客様からのご要望は、なるべく聞くようにしている』

「指名」の類語

「指名」の類語を説明します。

「指名」の類語としては、「推薦」(すいせん)や「候補」(こうほ)、「託する」(たくする)になります。

意味としては、適任とされる人間を薦めたり、名前を挙げることや、任せることです。

「指名」の対義語

この項目では、「指名」の対義語を取り上げます。

「指名」の対義語は調査した結果、見当たりませんでした。

えて考えてみると「自由」(じゆう)が対義語になると考えます。

その理由としては、「指名」は、自分のお気に入りの人間などを名指しすることです。

しかしながら、「自由」とは、名指しなどがなく、細かい決まり事などもないことになりますので、成立するでしょう。

「任命」と「指名」の違い

ここでは「任命」「指名」の違いを解説していきます。

「任命」とは、技量や人格などから、適任と思われる者を選び、とある役割などに就かせることです。

または、命令などをする意味もあります。

一方、「指名」の場合は、とある人間を名指しして、決めることになります。

「任命」と「指名」の使い方の違い

次の項目において「任命」「指名」の使い方の違いを説明します。

「任命」を使うときは、適任と思われる人を、重要なポストなどに就かせるときになります。

「任命」の使い方としては、「戦艦部隊の司令官に任命された」
「プロジェクトのリーダーに、任命されたので頑張ろう」などがあります。

「指名」を使いたいときは、気に入っている人などを名指しして、約束などをする際に使うのです。

「指名されているので、必ず出勤して商談をまとめなくてはいけない」
「先方が指名してくれているので、やる気が出てくる」

「任命」と「指名」の英語表記の違い

最後の項目においては、「任命」「指名」の英語表記の違いについて取り上げてみましょう。

先ず「任命」の英語表記としては、“Appointment”になります。

例を出してみますと、「Since I was appointed, I will fulfill my duties. 」(任命されたからには職責を全うする所存です)
「Appointed by the principal of the university I longed for, I am impressed」(憧れであった大学の校長に、任命され、感無量です)
「Appointed as hometown ambassador」(ふるさと大使に任命された) そして、「指名」を英語表記にしてみますと、“name”になります。

例は、「I am very grateful that the customer of the beauty salon will nominate me. 」(美容院のお客様が指名してくださるので非常に有難い)
文法的に、「nominate me」となります。

「There is something nice to be nominated」(指名されるのは、どこか嬉しいものがある)
こちらも文法的に、「nominated」となっています。

「I also want to be a salesperson nominated by customers」(自分も顧客から指名されるような販売員になりたい)

まとめ

まとめは、「任命」の場合は、対象となる人間の持つ能力や経歴などから、適任と思われる者を選び、重要な役割などに就くように命令することです。

そして、「指名」の方は、気に入っている人などを名指しで、約束などを取り決めることなどになります。