この記事では、「廃棄」と「捨てる」と「処分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「廃棄」とは?
「廃棄」は「はいき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不用なものとして捨て去ること」という意味で、しかるべき場所に捨てたり、業者に依頼して捨て去ることを言います。
2つ目は「国同士の条約を、一方的に失わせること」という意味で、一方の国の意思により条約が無効化されることを言います。
上記に共通するのは「完全に無効化される」という意味です。
「廃棄」の使い方
「廃棄」は名詞として「廃棄する・した」と使われたり、副詞として「廃棄して」と使われたりします。
基本的に、不用として手順に従い完全に捨て去ることに使われる言葉です。
「廃棄」の例文
・『毎日大量の給食の食べ残しが廃棄されている』
「捨てる」とは?
「捨てる」は「すてる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「不用のものとして手放すこと」という意味で、単に手元から遠ざける行為を言います。
2つ目は「関係を断って見捨てること」という意味で、全く関りを断つことを言います。
3つ目は「関わらない様に見過ごすこと」という意味で、あえてやり過ごすことを言います。
4つ目は「熱意や関心をなくすこと」という意味で、それまで持ち続けてきた熱い思いをあきらめることを言います。
5つ目は「かけがえのないものを犠牲にしても良いと思うこと」という意味で、大切なものを引き換えにする覚悟がある様子を言います。
上記に共通するのは「自分のものを手放す」という意味です。
「捨てる」の使い方
「捨てる」は動詞として「捨てる・捨てた」と使われたり、副詞として「捨てて」使われたりします。
基本的に、自分で持っているものを不用として手放すことに使われる言葉です。
「捨てる」の例文
・『もうこれ以上戦っても無駄だと思い、武器を捨てて投降した』
3「処分」とは?
「処分」は「しょぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「取り扱い方法を決めてものごとに始末をつけること」という意味で、決まりや基準などをもとに扱いを決めることを言います。
2つ目は「規則を破った物に罰を与えること」という意味で、違反者を処罰することを言います。
3つ目は「いらない物や余分なものを適切な方法で始末すること」という意味で、捨てたり売却したり焼却するなどの方法を言います。
4つ目は「法律上、人を処分すること」という意味です。
上記に共通するのは「始末をつける」という意味です。
「処分」の使い方
「処分」は名詞として動詞を伴い「処分する・した」と使われたり、副詞として「処分して」と使われたりします。
基本的に、ある基準に照らし合わせて始末をつけることに使われる言葉です。
「処分」の例文
・『海外赴任になったので家を処分するつもりだ』
「廃棄」と「捨てる」と「処分」の違い
「廃棄」は「不用として手順に従い完全に捨て去ること」という意味です。
「捨てる」は「自分で持っているものを不用として手放すこと」という意味です。
「処分」は「ある基準に照らし合わせて始末をつけること」という意味です。
まとめ
今回は「廃棄」と「捨てる」と「処分」について紹介しました。
「廃棄」は「完全に捨て去る」、「捨てる」は「手放す」、「処分」は「基準に基づいて始末する」と覚えておきましょう。