この記事では、「紛失」と「消失」と「喪失」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紛失」とは?
「紛失」は「ふんしつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「物がどこにあるか分からなくなり、なくすこと」という意味で、他の物に紛れ込ませてしまうなどでなくすことを言います。
2つ目は「抜け出して逃げること」という意味で、何かに紛れて逃れることを言います。
上記に共通するのは「まぎれてなくなる」という意味です。
「紛」は「まぎれる」とも読み「入り混じって分からなくなる」という意味、「失」は「うしなう」とも読み「なくす」「うせる」という意味、「紛失」で「入り混じって分からくなりなくすこと」になります。
「紛失」の使い方
「紛失」は名詞として動詞を伴い「紛失する・した」と使われたり、副詞として「紛失して」と使われたりします。
基本的に、その物自体が存在する・しないを問わず、何かに入り混じってなくなることに使われる言葉です。
「紛失」の例文
・『酔っぱらって財布を紛失してしまい、すぐに警察に届け出た』
「消失」とは?
「消失」は「しょうしつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものが消えてなくなること」という意味で、そのものの存在自体がなくなることを言います。
2つ目は「有効であったものが、効力をなくすこと」という意味で、あるものの効果が切れることを言います。
上記に共通するのは「消えてなくなる」という意味です。
「消」は「きえる」とも読み「ほろびる」「なくなる」という意味、「消失」で「ほろびてなくなること」になります。
「消失」の使い方
「消失」は名詞として動詞を伴い「消失する・した」と使われたり、副詞として「消失して」と使われたりします。
基本的に、ある物の存在自体が消えてなくなることを言います。
「消失」の例文
・『ポイントカードの有効期限が切れて、ポイントが消失してしまった』
3「喪失」とは?
「喪失」は「そうしつ」と読みます。
意味は「主に抽象的な事柄をなくすこと」という意味で、簡単に手に入らないものを失うことを言います。
「喪」は「うしなう」とも読み「亡くす」「失う」という意味、「喪失」で「すっかり失うこと」になります。
「喪失」の使い方
「喪失」は名詞として動詞を伴い「喪失する・した」と使われたり、副詞として「喪失して」と使われたりします。
基本的に、物理的なものの他に権利・地位など、抽象的で簡単に手に入らないものを失うことに使われる言葉です。
「喪失」の例文
・『彼は車の運転免許を更新せずに喪失してしまった』
「紛失」と「消失」と「喪失」の違い
「紛失」は「その物自体が存在する・しないを問わず、何かに入り混じってなくなること」という意味です。
「消失」は「ある物の存在自体が消えてなくなること」という意味です。
「喪失」は「物理的なものの他に権利・地位など、抽象的で簡単に手に入らないものを失うこと」という意味です。
まとめ
今回は「紛失」と「消失」と「喪失」について紹介しました。
「紛失」は「紛れてなくす」、「消失」は「消えてなくなる」、「喪失」は「手に入りにくいものをなくす」と覚えておきましょう。