日本語には同じ発音と読み方をしながら用いられる漢字が違う言葉がたくさんあります。
いわゆる同音異義語というものですが、その中で「ほしょう」と読む言葉が3種類あります。
「保証」「保障」「補償」です。
この記事では「保証」と「保障」と「補償」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保証」とは?
「ほしょう」でも「保証」と書くこの言葉はどのような解釈になるのでしょうか?
「保証」は、「この内容だと問題がない。
絶対に大丈夫で確かなもの」と認めていることを意味しているのです。
身近なものでは「保証書」が挙げられますが、電化製品やパソコン・スマホなどのIT製品まで購入時に添付れている書類。
この「保証書」は「製品の品質は安定しているので、使用上問題がないことを示す書類」です。
また、「ほしょう」というフレーズでは保険分野でも使われていますが、特に老齢者向けの生活を担保する年金商品で「保証する」という言葉が使われます。
特に被保険者の状態に関係なく保証期間中に年金を受け取ることができる終身年金などで「保証」を目にすることができるわけです。
「保障」とは?
「ほしょう」でも「保障」という言葉もありますが、この言葉は「将来的な不安やリスキーなことがないよう責任を以て担保する」というような意味合いとなっています。
保険の世界では前述の「保証」とは異なり、終身保険・定期保険・医療保険・がん保険・介護保険など分野で使用されています。
特に生命保険で「保障」がベースになっている点が特徴でしょう。
「補償」とは?
「補償」は「補って償うこと」という解釈ができます。
これが交通事故などで人に損害を与えてしまい、金銭などで償う際に「補償」が当てはまります。
保険では、損害保険の範疇になる自動車保険・2輪保険・火災・地震保険などが「補償」の対象となっています。
「保証」と「保障」と「補償」の違い
「ほしょう」という読み方であっても、微妙に解釈が異なってくる3つの「ほしょう」「保証」は製品などのクオリティを一定期間担保するシチューションで使われます。
「保障」が担保する対象は「保証」のように製品などの品質ではなく、将来的不安や危険性を払拭させる安全性の安心度」ということができるでしょう。
「補償」は前述の通り「補うことで償う」という意味なので、何かしらの事情で欠けたものを補うことで償うという解釈ができるため、不足したものを埋めると言う言い方もできるかもしれません。
まとめ
3つの「ほしょう」は様々な場面で使われます。
それだけに使うシチュエーションで漢字を間違うことも少なくありません。
意味合いが異なってくるために個々の言葉の意味を正しく理解して使わないと、誤解が誤解を招きかねません。
特にビジネスの世界においては担保する事象によって、状況がシビアに変わってくるので、間違わないように使うことが重要。
商談で契約の場面などでは重々注意しておきたいものです。