「農協」と「生協」の違いとは?分かりやすく解釈

「農協」と「生協」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「農協」「生協」の違いを分かりやすく説明していきます。

「農協」とは?

農業協同組合の略で日本では農業関係者による協同組合のことを指します。

日本農業協同組合のJapan Agricultural CooperativesからJAという愛称を使っています。

農産物の販売事業や、営農センターの運営など農業の運営サポートや、ガソリンスタンドJA-SSの運営、スーパーマーケットA-コープの運営、金融機関の運営、病院、診療所の運営、生命保険などの共済事業、JAバンクが通称の信用事業など幅広い事業を行っています。

全国農業協同組合連合会、全農も関係性にあり、こちらではA-コープ向けの独自製品の開発や農薬の開発などを行っています。

牛乳の全農牛乳も有名な製品として挙げられるでしょう。


「生協」とは?

市民が集まって豊かな生活を目指すという目的で、スーパーマーケットの運営、食料品などの宅配販売パルシステムなどなどを中心とした各種事業を行う協同組合のことで、生協の使用には出資金が必要となりますが、脱退時には返還されます。

スーパーは組合員のみ使用できるものと誰でも使用できるものがあります。

生協の事業としては共済事業や葬祭事業を行っているものもありますが、病院を建てるようなところまでは進んでいません。

生協は組織が細かく別れておりひとつの県内に複数の生協が存在するケースもあります。

ただし同一区域に二つの生協の店舗ということはなく、宅配システムが別枠に存在している程度です。

大学生協はその場が大学の範囲に限られているものの意図は近いものがあり、大学生活の向上を目指す、安価な流通を目指すなどを目的としています。


「農協」と「生協」の違い

「農協」「生協」の違いを、分かりやすく解説します。

「農協」「生協」はスーパーマーケットの運営や共済事業などでは近い部分がありますが、農協のほうが規模的に明らかに大きく病院の運営と金融機関の運営ができ、ガソリンスタンドも運営しているのに対し、生協はスーパーマーケットの運営と宅配スーパーの運営が主体と言えます。

農協は農業関係者のためにあるものではありますが、病院などは農協加盟者でなくても使用できます。

生協は加盟しないと基本的に運営しているスーパーや宅配スーパーは使用できず、1000円以下の加盟金が必要となります。

生協のスーパーがない地域では加入のメリットが低くなりますが、そこを宅配スーパーがフォローしています。

まとめ

「農協」「生協」では規模、運営範囲などが圧倒的に広いのが農協で、スーパー向けの製品だけでなく農薬の生産も行います。

生協はスーパー向けの製品の製造販売が基本になっています。

生協は自然志向や平和志向が強めなところもありますが、農協は大規模なだけにあまり思想を全面に出してはいないとも言えます。

大学生協は生協の大学版ということができます。