「必ず」と「きっと」の違いは何なのか。
どのように使い分ければ良いのか。
この記事では、「必ず」と「きっと」の違いを分かりやすく説明していきます。
「必ず」とは?
「必ず」とは、例外がなく決まっていることを意味します。
また、間違いなく、絶対にといったように確実な推量、強い意志、要請などになどを表す言葉でもあります。
そのほか、打消しの言葉と一緒に用いることで「決して○○ではない」といった意味もあります。
ものごとにおいて、例外なく決まっていることやしまってそうなる様子などに対し「必ず」が適した言葉となります。
言い換えれば「いつも」や「必然的」「常々」「決まって」「回避不能」などと同じです。
「必ず」の使い方
「必ず」の使い方は主に3つあります。
例外がないさまを意味する場合は「必ず出勤します」などといった形で用います。
強い意志を表す場合においては「必ず勝つ」といった形で用いられ、打消しの場合は「必ずしも正解とは限らない」などといった形で用います。
「きっと」とは?
「きっと」とは、話し手の決意や確信を表す言葉として用いられます。
また、強い要望や表情、態度などの厳しいさま。
行動や状態にゆるみがないことも表します。
話し手において、決意や確信、強い望みに対し「きっと」が適した言葉となります。
言い換えれば「間違いなく」や「誓って」「断じて」などと同じです。
「きっと」の使い方
話し手が望んでいることや考え、決意などに対し「きっと」を用います。
使い方としては、「きっと○○だろう」や「きっと○○に違いない」などとなります。
「必ず」と「きっと」の違い
「必ず」と「きっと」は、似ているようで少し異なった意味を持つ言葉です。
「必ず」は、例外などなく決まっている様子を示す意味で用いられることが多い言葉で、そのほか、強い意志や確実な推量などを示します。
一方、「きっと」は、話し手の決意や要望、態度などを表し推量が強い決意を表す際に用いられます。
そのため、「必ず」のように既に決まっていることや確実な推量などに対し用いることはできません。
この点において、「必ず」と「きっと」には大きな違いがあります。
「必ず」の例文
・『必ず、この勝負に勝ってみせます』
・『私は毎朝、必ず白湯を飲むようにしています』
・『必ず約束を守るといった友人に裏切られました』
・『努力したからと言って、必ず成功するとは限らないのが受験です』
「きっと」の例文
・『きっと、母は私の合格を喜んでくれるだろう』
・『きっと頑張れば夢はかなうと思い、今まで努力してきました』
・『きっと、夢は叶うと信じています』
・『きっと、病気が完治し元気になると信じ病気と闘っています』
まとめ
以上が「必ず」と「きっと」の違いです。
例外などなく決まっている様子に対しては「必ず」が適し、話し手の決意や要望、態度などを表し推量が強い決意を表す際には「きっと」が適しているといった違いがあります。