「裁判官」と「裁判員」の違いとは?分かりやすく解釈

「裁判官」と「裁判員」の違いとは?ビジネス・就職・転職

この記事では、「裁判官」「裁判員」の違いについて紹介します。

裁判官とは?

裁判官とは、裁判所に訴えられる様々な事件において法律や憲法に基づいて判断する人のことをいいます。

最高裁判所の裁判官と下級裁判所の裁判官がいます。

特別職の国家公務員で、最高裁判所の長官は内閣の指名に基づいて天皇が任命します。

裁判には民事裁判と刑事裁判があります。

民事裁判は、日常生活で起こる法律上の争いを解決するために行うものです。

離婚や相続、お金の貸し借りなど色々あります。

刑事裁判は罪を犯したかどうかを判断するもので、罪を犯している場合には裁判官が刑を言い渡します。

裁判官になるには、法科大学院課程を修了して司法試験に合格し、司法修習を終えて法曹資格を得る必要があります。


裁判員とは?

裁判員とは、地方裁判所で行われる刑事裁判に参加し裁判官と一緒に被告人が有罪か無罪かと有罪の場合にどのような刑にするか決める人のことをいいます。

裁判員制度は2009年に導入された制度で、国民が司法に参加することで国民の日常感覚や常識を裁判に反映させることを目的としています。

裁判員は、衆議院議員選挙の有権者から無作為に選ばれます。

拒否することはできませんが、病気や介護、精神上・経済上の不利益などを理由に辞退が認められることはあります。


裁判官と裁判員の違い

裁判官は司法試験に合格するなど、専門的な法律の知識を有しています。

裁判員の場合には、法律の専門家ではありません。

また、裁判官は自ら志望し、職業として裁判に臨みます。

裁判員の場合には自ら希望したわけではなく、地方裁判所によって裁判員候補者名簿の中から無作為に選ばれます。

また、全ての裁判に裁判員が関わるわけではなく、対象となる事件は限られます。

まとめ

裁判官は法律の専門家ですが、裁判員は法律の専門家ではありません。

裁判員に期待されているのは市民感覚や常識などです。