「克己心」と「自制心」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「克己心」と「自制心」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「克己心」と「自制心」の違い
1. 「克己心」と「自制心」の使い方の違い
2. 「克己心」と「自制心」の英語表記の違い
「克己心」の意味
「自制心」の意味
まとめ

「克己心」と「自制心」の違い

「克己心」と「自制心」には、例え同じ行為であっても、そこまでに至る過程に違いがあります。

「克己心」の場合、強い意志も持ち物事を行うことといった意味があり、「自制心」の場合、自分自身の気持ち、感情をコントロールするといった意味があります。

例えば、好きな人に告白する際、例え、結果的に同じタイミング告白することになっても、「克己心」の場合は、告白するまでの間、「告白することができる気はしないものの、勇気を持って告白することに決めた」と告白するまでに強い意志を持つこととなる一方、「自制心」の場合は、「すぐに告白したいものの、ベストなタイミングで告白することに決めた」といったように感情をコントロールし告白に至るということになります。

このように、そこまでに行き着く過程に大きな差があるのが「克己心」と「自制心」の違いとなります。

「克己心」と「自制心」の使い方の違い

「克己心」と「自制心」ともに使い方としては、「克己心」は、「克己心がある・ない」や「克己心が強い・弱い」で表現され、「自制心」は、「自制心が強い・弱い」や「自制心が高い・低い」と表現されます。

どちらも、その程度を表す表現となり、「強い・弱い」といった言葉は同じものの、「克己心」の場合は「ある・ない」で表現され、「自制心」の場合は「高い・低い」で表現されるといった違いがあります。

「克己心」と「自制心」の英語表記の違い

「克己心」の英語表記は、spirit of self‐denialです。

「克己心がある」は、self‐denying、【形式ばった表現】 stoic(al)。

「克己心のある人」は、a stoic person、【形式ばった表現】 a man of self‐restraint. となります。

「自制心」の英語表記は、self-command、self-will、will power、self-possession、possession、willpower、self-controlです。

「自制心を失う」は、lose (one’s) self‐control、lose control of oneself、let oneself go. となります。

「克己心」の意味

「克己心」は「こっきしん」と読みます。

欲望を制御する意思や自分自身に打ち勝つ心といった意味があります。

「克己心」の「克」には、「打ち勝つ」といった意味があり、その言葉に「己」が加わり「自分自身に打ち勝つ」といった意味となっています。

自分自身の欲望を抑えコントロールする、打ち勝つといった意味となるのです。