「作品」と「作風」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「作品」と「作風」の違い生活・教育

この記事では、「作品」「作風」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「作品」と「作風」の違い

「作品」とは、製作したもののことです。

特に絵画、書画、小説、音楽など、芸術活動によって作られたものを指します。

「作風」とは、「作品」の傾向や特徴のことです。

発表、出版されているものも、出版されていないものも、どのようなものであっても小説は「作品」といえます。

小説には、推理、恋愛、ファンタジーなど、さまざまなジャンルがあり、推理といってもシリアスなもの、ユーモアのあるものなど、さまざまな特徴があります。

この特徴のことを指して「作風」といいます。


「作品」と「作風」の使い方の違い

作られたものを指して「作品」といいます。

特に、小説、絵画、音楽など、芸術活動によって作られたものをさして「作品」という言葉が使用されています。

作られたものの傾向や特徴については「作風」を使用します。

ゴッホには「ひまわり」というタイトルの絵画があります。

この絵画のことを指して「作品」といいます。

「ひまわり」は、力強さを感じられる、色が鮮やかなど言われており、それらは特徴といえます。

この特徴のことを指して「作風」といいます。


「作品」と「作風」の英語表記の違い

「作品」は英語で“work”と表記をします。

「作風」は英語で“style”と表記をします。

特に文学については“literary style”といいます。

「作品」の意味

「作品」とは製作したもののことです。

特に、小説、絵画、音楽、書画、陶芸など、芸術活動によって作られたものを指します。

小学校の図工の時間に絵を描きました。

作られたものなので「作品」です。

美術館に飾られている絵画も、作られたものなので「作品」といえます。

一方は世間で高く評価されるものではなく、もう一方は高額で取引されるような、世間で評価されているものですが、評価される・されないにかかわらず、製作したものは「作品」といえます。

家庭で作る料理も「作品」といえます。

「製作」には、道具や機械を使って作るという意味があり、作ったものなら「作品」なのです。

「作品」の使い方

製作したものを指して「作品」といいます。

制作されたもののなら、誰が作ろうと、評価されていてもいなくても、どのようなものでも「作品」といえます。

らくがきでも作られたものなので「作品」なのです。

しかし、特に芸術活動によって作られたものを指していいます。

「文学作品」「工芸作品」といったりもします。

「作品」を使った例文

・『作品を発表する』
・『これまでの経験を活かした作品となった』
・『○○監督の作品にいくつも出演している』
・『この作品には思い入れがあります。』
・『時間をかけて作った作品』

「作品」の類語

「作」「作物」が類語です。

「作」とは、作ったもののことです。

また、農作物のできぐあいの意味もあります。

「作物」とは、製作したもののことです。

「作品」の対義語

対義語はありません。

強いて言えば、また形になっていないという意味で「案」です。

「作風」の意味

「作風」とは、作られたものの特徴や傾向のことです。

特に芸術活動によって作られたものの特徴や傾向のことをいいます。

作られたもののことが「作品」なので、「作品」の特徴や傾向のことが「作風」です。

写真も「作品」の一つといえます。

写真といっても、力強いもの、繊細なもの、光をうまく捉えたものなど、さまざまな特徴があります。

これらの特徴のことを指して「作風」といいます。

写真以外でも、作られたものの特徴や傾向のことは「作風」といえます。

小説、絵画、書画、陶芸、音楽などにもそれぞれ特徴や傾向があり、それらも「作風」になります。

「作風」の使い方

作られたものそれ自体を指しているのではなく、作られたものの特徴や傾向を指して「作風」といいます。

小説という分野では同じであっても、それぞれの「作品」には違った特徴があります。

温かみのある、笑える、泣ける、心に響くなど、それぞれの小説によって異なります。

他と比べて特に目立つところが特徴です。

その他とは違うものや傾向のことを指して「作風」といいます。

「作風」を使った例文

・『独特な作風が話題となっている作者』
・『力強さを感じさせる作風』
・『笑いを誘う作風が人気の秘密』
・『以前に比べると希望を感じられる作風』
・『20年前と現在を比較して、作風が変わってきている』

「作風」の類語

「特徴」が類語です。

他と違って目立つところという意味があります。

「作風」の対義語

「没個性」が対義語です。

個性がないという意味になります。

まとめ

「作品」は作られたもので、作られたもの特徴や傾向が「作風」です。

同じものに対して使われることがある言葉ですが、それぞれの言葉が持っている意味は違います。