「絶食」と「断食」の違いとは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「絶食」と「断食」の違いとは?生活・教育

この記事では、「絶食」「断食」の違いを分かりやすく説明していきます。

「絶食」とは?

食べものをまったく摂らないことです。

この言葉には、なぜ食べものを摂らないのかという意味は含まれていませんが、よくある理由は、体調不良や検査です。

内視鏡検査など内臓の検査をするときには、胃に食べものが入っていない状態にしておきたいです。

そのため、前日から食べものを口にしないように指導をされます。

体調が悪いと、食べものを口にすることすらつらいです。

このようなときは食べることができず、「絶食」状態になります。

この言葉は、噛んで食べるものを摂らないことを意味しており、水を飲むことはあります。

検査で食べものを口にしない場合でも、水分摂取を禁止されているとき以外は、水を飲むことはよいとされます。

また、この言葉にはどれくらいの期間食べものを口にしないのかという意味は含まれていません。

6時間程度のこともあれば、1日程度のこともあります。


「絶食」の使い方

食べものをまったく摂らないことを指して使用をする言葉です。


「断食」とは?

修行や祈願のために、一定期間自発的に食べものを口にしないことです。

水さえも口にしないこともあります。

本来は修行や祈願のために行うものなのですが、近年はダイエットのために行う人が少なくありません。

また、食べないことによる健康効果が注目されており、健康維持のためにこの行為を行うこともあります。

この行為は、自分の意志によって行われます。

体調不良の場合、食べたくても食べることができません。

このようなものを意味しているのではなく、自ら食べないことを選んで食べものを口にしないことを意味しています。

期間についての定義はありませんが、1日程度のものは「断食」とはいわないことが一般的です。

一定期間食べものを口にしなかった後、いきなり食べると内臓がびっくりしてしまいます。

そのため、いきなり普段の食事に戻すのではなく、おかゆのような消化に良いものから食べて、徐々に普段通りの食事に戻していくようにします。

「断食」の使い方

修行などの目的のために、一定期間自ら選んで食べものを口にしないことを指して使用する言葉です。

「絶食」と「断食」の違い

食べものを口にしないという意味は同じなのですが、やや意味合いが異なります。

「断食」は宗教的な理由、ダイエット、健康維持、祈願などの目的で行われるものです。

「絶食」には、宗教的な意味などはありません。

「絶食」の例文

・『入院をして絶食状態が続く』
・『検査のため絶食をする』
・『12時間は絶食してください』
・『絶食中でも水は飲んでもよいです』

「断食」の例文

・『断食中なので会食を断る』
・『安易に断食をしないでください』
・『1週間の断食に挑戦する』
・『断食をしたら2kg体重が減った』

まとめ

噛んで食べるものを口にしないという意味を持つ2つの言葉ですが、なぜそのようなことをするのかという点に違いがあります。