「才能」と「素質」と「資質」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「才能」と「素質」と「資質」の違いとは?生活・教育

他より秀でた能力を表す言葉に「才能」「素質」「資質」というものがあります。

似たようなニュアンスを持つこれらの言葉ですが、果たして違いはあるのでしょうか。

この記事では、「才能」「素質」「資質」の違いを分かりやすく説明していきます。

「才能」【さいのう】とは?

「才能」とは、才知と能力のこと、ある個人の一定の素質、または訓練によって得られた能力を表した言葉です。

何かを成し遂げるには、訓練や練習を積み重ねていく必要があります。

ですが、同じ訓練や練習をしても人によって覚えるはやさに差が出てきます。

同じ訓練や練習をしても、効率よく習得できる人が有利です。

物事を効率よく理解し、それを実行できる能力が「才能」です。


「才能」の例文

・『さっき言われたことをもう自分のものにしている、彼には才能がある』
・『効率よく理解し実行できる能力が才能です』


「素質」【ソシツ】とは?

「素質」とは、個人が生まれつき持っていて、性格や能力などのもととなることを意味しています。

例えばある人があるスポーツを始めるにあたって、向いているのか向いていないのかといったことです。

まだ始めてはいないけれど、その人の性格や体格などを見て、そのスポーツに向いていそうなのか周囲の人が判断します。

ですから、「素質」は不確定要素なのです。

「素質」の例文

・『スタイルの良い彼女はモデルとしての素質がある』
・『プロスポーツ選手同士の子なのだから、素質はあるだろう』

「資質」【シシツ】とは?

「資質」とは、生まれつきの性質や才能を意味しています。

生まれついて持ったものという意味では「素質」と似ていますが、「資質」はすでにその道で取り組んでいる人に向けて使われる言葉です。

そして、生まれつきの能力というよりも、性格や性質という精神的なものに重きを置いた言葉です。

その性質上、職業に対して使われることの多い言葉です。

「資質」の例文

・『教師としての資質を疑う』
・『軽率な発言ばかりしている彼は、大統領としての資質がない』

「才能」と「素質」と「資質」の違い

「才能」は、物事を効率よく理解しそれを実行できる「能力」です。

言葉の中にある「才」の字には、気が利くという意味が含まれています。

「素質」は、何かを始めるにあたって、その人が生まれつき持っている性質や能力のもとです。

「素質」は、「不確定要素」であり、やってみないとわからないが向いていそう、上手になりそうというものです。

そして、「身体的な性質」に関して使われることの多い言葉です。

「資質」は、もう何かを始めている人に対して使われる言葉で、ある程度の「確定要素」です。

そして、「精神的な性質」に関して使われることの多い言葉です。

まとめ

「才能」「素質」「資質」の違いについて紹介しましたが、細かな違いがありました。

これらの言葉をうまく使い分けて、皆さんの生活に役立てて下さい。