この記事では、「当社」と「本社」と「弊社」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当社」とは?
当該の会社を指すこともある言葉で、自分の会社を指すときにも使います。
へりくだりのない表現で、対等な関係で使うことができ、社内での文書などで自分の会社を指す場合や会話などで自分の会社を指す場合、一般公開される会社のホームページで自分の会社を指すケースにも当社という言葉を使います。
「我が社」とは使うシチュエーションや立ち位置は同じ言葉ですが、当社スタッフ、当社社員など大概の文章では当社のほうが使いやすい言葉で、社内規定などでは「当社」という言葉が基本的に用いられます。
なお、「社」という文字を使うことから、自分の神社をや眼の前にあたる神社も指す際にも当社という言葉です。
「本社」とは?
同じ会社の会社員の同僚同士の会話での自分の会社を指す言葉が本社で、「当社」などのように自分の会社を指す際に使う事もできますが、文章では「本社」は会社中枢との見分けがつきにくいためかあまり使われておらず、口語として使われるケースが多くなっています。
会社の中枢という意味合いを指す場合、会社に複数の事業所があるケースでは社長室を持つなど経営上の中心となる事業所を指すのが本社で、東京本社と大阪本社など複数あるケースも見られ、移転も可能となっています。
なお、法人税は本社所在地で納税する決まりです。
商法における本店と同じ立ち位置にあります。
「弊社」とは
自分の属する会社の謙称となっており、社外で使うことが基本となり、株主相手などに対して使う言葉です。
小社という言葉でも代用ができます。
謝罪のシーンにおいて「弊社社員の言動についてのお詫び」という使い方や、雑誌で自分の会社社員が紹介された際、「紙面で弊社社員が紹介されました」などの使い方があります。
「弊社のスタッフ」、「弊社一同を代表してお礼申し上げます」という言い回しも可能です。
「当社」と「本社」と「弊社」の違い
「当社」と「本社」と「弊社」はどれにも自分の会社を指すという意味合いがありますが、「本社」は子会社に対する親会社のニュアンスを持つ本社、東京本社など会社の中枢を担うという意味の本社という言葉がメインで使われています。
「当社」はへりくだらずに自分の会社を指すことのできる言葉で、ホームページなどで「当社へのアクセス」「当社開発の製品」などと言った際の自分の会社を指す使い方や、社員へ向けた規則である「当社規則」などの用途があります。
「弊社」はへりくだった意味合いがあり、株主に対して発表する会社の成績や、ホームページなどで見られる社員・会社不祥事のお詫びなどに使うことができます。
同一の社員同士で使うことはありません。
まとめ
「当社」と「本社」と「弊社」はどれも自分の会社を指す事ができる言葉ですが、「当社」と「弊社」がよく使われる言葉で、その二つもへりくだった意味合いの有無で明確に使い分けができます。
なお、本社は会社の中央を指す場合もあります。