この記事では、「思い出」と「記憶」と「記念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「思い出」とは?
過去に自分が出会った物事や人、情景や言葉などを思い出すこと。
過去の記憶そのものを指すケースもあります。
言葉としてポジティブな受け取り方が出来るもので、当時は失敗だった思い出であっても現在であれば反省を生かしているなどの方向に進んでいるケースが多く、楽しかった思い出という使い方も多くなっています。
ふとしたきっかけに思い出されるものでもありますが、アルバムなどで様々な思い出を呼び起こすというケースもあります。
過去の思い出を持っていて、それにひたることがあるのは基本的に人間のみと考えられます。
ロボットなどでは思い出を入力するということはありえても実体験としての思い出を回想する機能は2021年時点ではまだないと言えます。
「記憶」とは?
ものごとを忘れずに覚えていることで、頭の中にあること、人の名前、料理の味、映画の結末などあらゆるものが記憶の対象となり、失敗の記憶や不幸な記憶は強く残る傾向もあります。
記憶には1秒程度感覚的に記憶する感覚記憶、2分以下程度記憶している短期記憶、数十年記憶している長期記憶があります。
同じ音楽を聞く、同じCMを見るなどくり返し同じ体験をすることで長期記憶となっていきます。
記憶は人間だけでなく動物も行っており、人間と動物は忘れてしまうこともあります。
ハードディスクやDVDなどを記憶媒体として呼ぶことも有り、これらは正常に起動する限りは記憶自体に変化することはありません。
「記念」とは
過ぎ去った物事などを思い起こすことや後日の思い出として残しておくことという意味で、10周年を記念するという言葉では両方の意味合いがあり、アニメ放送10周年記念でグッズの再販売などといったことも行われます。
思い出に残すという意味では記念の商品も世の中には多数存在しており、展示会の記念品、水族館の記念品、新型新幹線の記念メダルなど記念商品があります。
「思い出」と「記憶」と「記念」の違い
ものを覚えているということの記憶がベースにあり、現時点では過去の記憶をポジティブなものとして懐かしむことが思い出ということが出来ます。
また、思い出を喚起する目的で記念に植樹を行ったり、記念品を作ったり、作品の10周年記念というイベントを開催したりということを行いますが、例えばアニメ作品の10周年イベントに関してはその作品をリアルタイムで知らなくても参加しても構わないという面があります。
記憶は動物にもあり、コンピュータも記憶装置がありますが、記念の行為や思い出にひたることは人間だけのものと言えます。
まとめ
思い出と記憶と記念では記憶が特にネガティブなものもあり得るものと言えます。
記念という言葉は戦争記念施設などで悲劇を繰り返させない姿勢になるケースも有り、思い出は苦い思い出という言葉はネガティブなものとも言えなくもありません。