この記事では、「ちなみに」と「そういえば」と「ところで」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ちなみに」とは?
「ちなみに」は「因みに」と書きます。
意味は「前に述べた事柄に関係して、簡単な補足を付け加える時の言葉」という意味で、それまでの事柄に続けて、ついでに何らかの情報を伝える時の表現です。
「因みに」は動詞「因む」の副詞形で、「あるものごととの関係を元に、他のものごとにつながること」という意味です。
「ちなみに」の使い方
「ちなみに」は接続詞として使われたり、副詞として「ちなみに申し上げますと」などと使われます。
基本的に、前に述べた事柄に関係して、簡単な補足や説明を付け加える時に使われる言葉です。
「ちなみに」の例文
・『ちなみにこの商品にはカラーバリエーションが5種類あります』
「そういえば」とは?
「そういえば」は「然う言えば」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手の発言を受けて、それに関係する話題を切り出す時の言葉」という意味で、相手の発言につながる内容の話題を提供することです。
2つ目は「相手の発言から連想させる話題を切り出す時の言葉」という意味で、相手の発言と直接関係はないが、そこから連想される話題を提供することです。
3つ目は「相手の発言と関係なく話を切り替える時の言葉」という意味で、その場でふと思いついた話題を提供することです。
上記に共通するのは「自分から話題を切り出す」という意味です。
「そういえば」の使い方
「そういえば」は接続詞として使われる言葉です。
基本的に、相手の発言受けた後に、それに関係する内容や連想する内容の話題を切り出す時や、全く関係のない話題に切り替える時に使われる言葉です。
「そういえば」の例文
・『そういえば今日からスーパーで割引セールが始まっているらしい』
「ところで」とは?
「ところで」の意味は以下の通りです。
1つ目は「一度話を終わらせて、別の話題に変える時の言葉」という意味で、その話はそれまでとして、次の話題に移ることです。
2つ目は「それゆえに」という意味で、あることが起きたことにより、別のことが生じることです。
3つ目は「否定的に何かをしても意味がないと思うこと」という意味で、「行ったところで得るものがない」「やったところで評価につながらない」などと使われます。
上記に共通するのは「別の話題に切り替える」という意味です。
「ところで」の使い方
「ところで」は接続詞として「ところで、あの件はどうなりましたか」などと使われます。
基本的に、一度今の話を終わらせて、別の話題に移ることに使われる言葉です。
「ところで」の例文
・『ところで、あなたはセミナーに参加しますか?』
「ちなみに」と「そういえば」と「ところで」の違い
「ちなみに」は、接続詞として「前に述べた事柄に関係して簡単な補足や説明を付け加えること」という意味です。
「そういえば」は、接続詞として「相手の発言受けた後に、それに関係する内容や連想する内容の話題を切り出すこと」「全く関係のない話題に切り替えること」という意味です。
「ところで」は、接続詞として「一度今の話を終わらせて、別の話題に移ること」という意味です。
まとめ
今回は「ちなみに」と「そういえば」と「ところで」について紹介しました。
「ちなみに」は「補足を付け加える」、「そういえば」は「自分から話題を切り出す」、「ところで」は「別の話題に移る」と覚えておきましょう。