「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」はいずれも間取りなどで示される言葉ですが、意味が異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ダイニング」とは?
「ダイニング」は英語で「食事」を示す“dining”が元となった言葉で、日本では「食事という意味のほか「食事室」を示す「ダイニングルーム」の略称として普及しており、部屋の間取りでは「D」と表記されます。
また、「洋食を提供する飲食店」を意味する場合もあります。
「ダイニング」の例文
「ダイニング」は主に「食事室」を意味する「ダイニングルーム」の略称として用いられる以外に、「ダイニングテーブル」や「ダイニングチェア」など「食事のために使用される家具など」を表現する際にも使用されます。
・『我が家のダイニングは日当たりが良くて居心地が良い』
・『新居に置くダイニングテーブルセットを購入する予定だ』
「リビング」とは?
「リビング」は英語で「生きている」や「暮らし」を示す“living”が元となった言葉で、「生活」や「暮らし」という意味があるほか「居間」を意味する「リビングルーム」の略称としても使用されています。
なお、部屋の間取りにおいては「L」と表記されます。
「リビング」の例文
「リビング」は主に家族が団らんのために集まる「居間」を表現する際や、「リビング雑貨」または「リビング用品」など生活に関連するグッズを示す際などに用いられています。
・『リビングルームに3人掛けのソファを設置した』
・『母の誕生日には可愛らしくて実用的なリビング雑貨を送ろうと思っている』
「キッチン」とは
「キッチン」は英語で「台所」を示す“kitchen”が元となった言葉で、日本でも「台所」や「調理場」という意味で日常的に使用されており、部屋の間取りでは「K」と表記されます。
そのほか、「シンプルな西洋料理の飲食店」という意味で用いられることもあります。
「キッチン」の例文
「キッチン」は主に「台所」や「調理場」を表す際に使用されますが、「キッチン用品」や「キッチングッズ」などのように「調理に関連するアイテム」を表現する際に用いられる場合もあります。
・『最近は対面キッチンやアイランドキッチンが流行っているが、料理に集中できる独立型キッチンの方が好きだ』
・『話題のキッチングッズを買ったがあまり使いこなせていない』
「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」の違い
「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」はどれも「家の部屋もしくは特定のスペース」を表す際に使用されますが、それぞれが持つ意味合いに違いがあります。
「ダイニング」が「食事室」を意味し間取りでは「D」と表記されるのに対し、「リビング」は「居間や茶の間」を意味し、間取りでは「L」と表記されます。
「キッチン」の場合は「台所や調理場」を意味し、間取りでは「K」と表記されています。
なお、「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」の機能が同じ空間にある物件は「LDK」、「ダイニング」と「キッチン」が同じ空間にある物件は「DK」と示されます。
まとめ
「ダイニング」と「リビング」と「キッチン」のうち、「キッチン」は「台所」として定着していますが「ダイニング」と「リビング」は混同しがちなためそれぞれの意味を理解して使い分けましょう。
ぜひ言葉や間取りの知識を深める参考にしてください。