この記事では、「怖い」と「恐い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怖い」とは?
「怖い」には3つの意味があります。
1つめは、自分にとって悪いことが起こりそうで近づきたくない、それに近づくと害を受けるようで不安だです。
夜道を歩くことで説明をします。
人通りがない住宅街の路地などは、どこから何が出てくるかわかりません。
もしかしたら、角を曲がったところに人を襲うような人がいるかもしれません。
現実にはいないとわかっていても、幽霊が出てくるのではないかとも考えてしまいます。
襲ってくる人も幽霊も、自分にとって悪いもので近づきたくないものです。
夜道を一人で歩くときに抱くような気持ちが、この言葉が意味するものになります。
2つめの意味は、悪い結果になるのではないかと気持ちが落ち着かず避けたいです。
賭け事が好きな人もいれば、やりたくないという人もいます。
やりたくない人は、それをすると損をするのではないかなど、悪い結果に不安を抱いていることでしょう。
そのときの気持ちがこの言葉が意味するものです。
3つめは、普通では説明できない力がありそうで気味が悪いです。
「怖い」の使い方
近づきたくない、嫌な結果になりそうだといったときの気持ちを指して使用をします。
「恐い」とは?
「恐い」には3つの意味があります。
1つめは、自分にとって悪いことが起こりそうで近づきたくない、それに近づくと自分に悪いことが起こりそうで不安だです。
地震が起こったら、家具が倒れて下敷きになるかもしれません。
家が崩れて押しつぶされてしまうかもしれません。
こういったことは自分にとって悪いことです。
地震が起こったらと考えたときに感じる気持ちが、この言葉が意味するものになります。
2つめは、悪い結果になるのではないかと気持ちが落ち着かず避けたいです。
妻に文句を言ったら、後で夕飯抜きにされるかもしれません。
文句を言うと悪い結果が予想されるのです。
そのときのことを「あとが恐い」などといいます。
3つめは、普通では説明できないことで気味が悪いです。
「恐い」の使い方
避けたい、嫌な結果になりそうだといったときに感じる気持ちを指して使用します。
「怖い」と「恐い」の違い
どちらも読み方が同じで意味も同じです。
「怖」は常用漢字、「恐」は常用漢字ですが、「こわい」という読み方は音訓表にはのっていません。
「怖い」の例文
・『大きなザリガニのハサミが怖い』
・『怖い夢を見た』
・『怖いけれど挑戦する』
・『年をかさねるのが怖い』
「恐い」の例文
・『犬が吠えてきて恐い』
・『ハチの巣があって恐い』
・『おばけが恐いからトイレに行けない』
・『恐いから一人で出かけられない』
まとめ
2つの言葉の読み方は同じで意味も同じです。
一方の漢字は常用漢字で「こわい」の読み方は音訓表にのっていますが、もう一方の漢字は常用漢字ですが、この読み方は音訓表にはのっていません。