この記事では、「保湿機」と「加湿器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「保湿機」とは?
「保湿機」とは前方向の狭い範囲に低温スチームを出し続け、その範囲の湿度を高く保ってくれる機械です。
機械の前面にだけスチームを届ける機械なので部屋全体の加湿はできません。
ですがスチームを届ける範囲が狭い分出力は低くても問題ないため、比較的小さく省スペースですし、稼働音も控えめというメリットがあります。
使い途としては睡眠時に顔周りへとスチームが送られるように設置して、睡眠中の顔周辺の空気に含まれる湿度を高く保つというのが一般的です。
こうすることにより睡眠中に口が渇きにくくなりますし、スチームの効果でウイルスを抑制できて風邪予防にも効果があります。
また「保湿機」は部屋の一部だけをピンポイントで高湿度にできるので、部屋に置いている家具が湿気の悪影響を受ける心配もありません。
「加湿器」とは?
「加湿器」とは部屋全体の湿度を高める機械です。
水を沸騰させ蒸気にして加湿するものもありますし、低温スチームにして噴霧するタイプの「加湿器」もあります。
「加湿器」を使うことによって部屋の空気が乾燥することを防ぎ、その部屋にいる間ウイルス飛散抑制であったり肌や喉の乾燥を予防するために使われる機械です。
また湿度が高まることで体感温度が高まることと、空気が乾燥しやすいことから、日本では特に冬場快適に過ごすために使用されることが増えます。
ただし「加湿器」は部屋全体に湿度を届けるため、機械本体が大型になりがちです。
また湿気は本や家具など室内のものに悪影響を与える可能性もあるので、使いすぎには注意が必要になります。
「保湿機」と「加湿器」の違い
「保湿機」と「加湿器」の違いを、分かりやすく解説します。
機械の前面の空間だけ湿度が高い状態を保つ機械が「保湿機」で、部屋全体の湿度を高める機械が「加湿器」です。
「保湿機」は湿度を高める範囲は狭い分本体が比較的コンパクトですが、「加湿器」は部屋全体に湿度を行き渡らせる必要があるため、小さめのものでもそれなりの大きさがあります。
「保湿機」は部屋全体の湿度を高めることはできませんが、それだけに部屋の物に悪影響を与える心配がありません。
しかし「加湿器」は部屋全体の湿度を上げてしまうので、場合によっては家具へ悪影響を与える可能性もある点に注意が必要です。
また「保湿機」は範囲が狭いため人に直接スチームが当たりやすいので、低温スチームにより湿度を保つことになりますが、「加湿器」は低温スチームだけでなく水を沸騰させた高温の蒸気を出すタイプもあります。
まとめ
部屋全体の湿度を上げる「加湿器」は昔から様々なものがありましたが、それだと使い勝手が悪かったり、家具への悪影響などの都合が悪いことから、使い勝手のいい必要最低限の湿度調整機として生まれたのが「保湿機」です。
ただしどの場面でも「保湿機」の方が優れているというわけでもないので、目的に応じて使い分けるべきでしょう。