まず気を付けていただきたいのは、タイトルにある3「log」と「ln」とはコンピュータのOSや会員制サイトなどに入るという意味の「log In」ではなく、「log」と「l(エル)n」で、数学の記号であることす。
この記事では、「log」と「ln」の違いを分かりやすく説明していきます。
「log」とは?
「log」とは、英語の「logarithm」の略で、日本語では「対数」と訳されている数学用語です。
意味としては「ある数aを何乗したらbになるか」ということです。
これは、指数との関係を見るとわかりやすく、例えば、「3を2乗したら(つまり3×3)6になる」場合に、2が指数となりますが、このとき、「3を底とする6の対数が2である」という表現ができます。
「ln」とは?
「ln」とは、英語の「natural logarithm」の順番を変えた(あるいはラテン語の表現とも言われる)数学用語で、日本語では「自然対数」と呼ばれています。
前述の「対数」の中で超絶数であるネイピア数(2. 7182818. . . . )を底とするもののことを言います。
つまり自然対数とは全てネイピア数を掛け合わせたものになります。
「log」と「ln」の違い
「log」と「ln」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの記号は、共に数学でいう「対数」を示すものであるということは同じです。
大きな違いは、すでに解説したように「log」が「一般的な対数」であるのに対して「in」は「超越数を底とする対数」であることです。
すなわち、「ln」は「log」の特殊なものと言っても良いでしょう。
正確に表記するならば「ln」は「log(e)(x)(実際にはeとxはフォント違いで連続する)」となります。
まとめ
この記事では数学の記号である「log」と「ln」に関して、解説してきましたが、数学の世界には他にもこのような(知っていなければ意味がわからない)記号がたくさんあります。
例えば数字の区分を表す記号の中でも、N(自然数)やR(実数)などは英語の単語をすぐに思い浮かべることができますが、Z(整数)やQ(有理数)などは全くわかりません。
実はドイツ語のZahlen、割り算の商を表す英語のQuotientなのです。