「ミソフォニア」と「聴覚過敏」の違いとは?分かりやすく解釈

「ミソフォニア」と「聴覚過敏」の違い専門用語・業界用語

「ミソフォニア」「聴覚過敏」はどちらも音に敏感な反応を示しますが、具体的にどのような違いで区別されるのでしょうか。

今回は、「ミソフォニア」「聴覚過敏」の違いを解説します。

「ミソフォニア」とは?

「ミソフォニア」とは、「特定の音に強い嫌悪感を抱く神経症の一種」です。


「ミソフォニア」の使い方

特定の音に強い嫌悪感を抱き過剰な不快感を覚える神経症の一種で、日本語では「音嫌悪症」といいます。

普通の人なら何でもない音に対し異常とも言えるほどの嫌悪感を示し、突然怒り出したりパニックになったりなど精神不安を呼び起こすことから生活に重大な支障を引き起こします。

嫌悪の対象になる音は他人の咳やくしゃみ、キーボードをたたく打鍵音、サイレンなどさまざまです。

比較的最近になっていられるようになり研究も始まったばかりなのではっきりとした原因や治療法はわかっていません。


「聴覚過敏」とは?

「聴覚過敏」とは、「音に対して過敏になり苦痛を感じる発達障害の一種」です。

「聴覚過敏」の使い方

発達障害の一種で普通の人なら聞き流せるるような音に対しても過敏に反応してしまう状態を指します。

ちょっとした音が気になって集中できないなど音のせいで生活に支障が出てしまい本人にも強いストレスが発生します。

「ミソフォニア」と「聴覚過敏」の違い

「ミソフォニア」「聴覚過敏」の違いは「反応する音の種類」です。

「ミソフォニア」が特定の音に対してのに過剰な反応を示すのに対し、「聴覚過敏」はあらゆる音に敏感に反応します。

「ミソフォニア」は嫌悪の対象となる音がない状況なら心が休まりますが「聴覚過敏」は一切の音を遮断しない限り心が休まりません。

「ミソフォニア」の例文

・『他人のくしゃみを異常に嫌うのはミソフォニアである可能性が高い』
・『ミソフォニアなら特定の音以外に過剰反応を示すことはない』

「聴覚過敏」の例文

・『聴覚過敏なのでわずかな音が気になって仕方がない』
・『耳栓は聴覚過敏の人にとって必須アイテムである』

まとめ

「ミソフォニア」「聴覚過敏」はどちらも音に対して敏感な反応を示しますが全くの別物です。

無理解に苦しむ人も多いので正しい知識を身につけて出来る限りの配慮を心がけましょう。