この記事では、「鳳凰」と「不死鳥」と「フェニックス」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「鳳凰」とは?
「鳳凰」は「ほうおう」と読みます。
「鳳凰」は、「古代中国で、麒麟と亀、竜とともに、『四瑞』として、尊ばれた想像上の霊鳥」という意味があります。
羽根は5色で、竹の実を食べて、醴泉を飲むと伝えられています。
「鳳凰」の言葉の使い方
夢で、「鳳凰」を見た人が、四瑞である霊鳥を見ることが出たことから、とても良いことが起こるのではないかと思うかもしれません。
このような場合は、「夢に鳳凰が出るなんて、いいことが起こりそうな気がする」という文章にできます。
「不死鳥」とは?
「不死鳥」は「ふしちょう」と読みます。
「不死鳥」は、「フェニックス」と同じ意味があります。
「不死鳥」には、エジプト神話の霊鳥で、アラビアの砂漠にすんでおり、500年に1回日の中に入って焼かれ、灰の中から若い姿でよみがえる」という意味があります。
また、そこから転じて、「人生などで恵まれない状態になっても、何度でも這い上がれる人のこと」という意味があります。
「不死鳥」の言葉の使い方
ベテラン歌手が、人気が落ちて不遇だった時代を経て、再び脚光を浴びることがあります。
この場合は、「あのベテラン歌手は、不死鳥のようによみがえり、再び脚光を浴びている」という文書を作ることができます。
「フェニックス」とは?
「フェニックス」は「phoenix」と英語表記します。
「フェニックス」は、「不死鳥」と同じ意味があります。
エジプト神話に登場する、500年に1回、火に焼かれて、若い姿で這い上がる鳥のことを意味します。
この伝説の鳥から転じて、「苦難から何度でも立ち上がれる人のこと」という意味があります。
「フェニックス」の言葉の使い方
ボクシング選手が、何度もKO負けを喫して、もう引退だとささやかれている場合があります。
このような状況から立ち上がり、再び快進撃を見せるような場面では、「あのボクサーは、フェニックスのように再び輝きを取り戻した」などという文章を作ることができます。
「鳳凰」と「不死鳥」と「フェニックス」の違い
「鳳凰」と「不死鳥」と「フェニックス」とも、伝説の霊鳥を意味する言葉になります。
ただし「鳳凰」は、中国に伝わる霊鳥なのに対して、「不死鳥」と「フェニックス」は、エジプト神話に登場する霊鳥という違いがあります。
また、「鳳凰」は、縁起のいい鳥なのに対して、「不死鳥」と「フェニックス」は逆境からよみがえる象徴とされているという違いもあります。
まとめ
「鳳凰」と「不死鳥」と「フェニックス」の違いについて見てきました。
「鳳凰」と「フェニックス」は基本的に同じ意味を持つ、同義語と考えることができます。
一方「鳳凰」は、「不死鳥」と「フェニックス」とは出自が違う霊鳥だということがわかりました。