この記事では、「宝の持ち腐れ」と「猫に小判」と「馬の耳に念仏」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「宝の持ち腐れ」とは?
「宝の持ち腐れ」は「たからのもちくされ」と読みます。
「宝の持ち腐れ」は、「役に立つものを持ちながら、使わないでしまって置くこと」という意味があります。
また、「宝の持ち腐れ」には、「才能や手腕がありながら、それを活用しないこと」という意味があります。
「宝の持ち腐れ」の言葉の使い方
火事になったのに、消化器を使わず、水をかけて火を消そうとする人がいるかもしれません。
この場合は、せっかく消火に役立つ消火器を持っているのに、使わずにしまっているため、「消火器を使わず水で火を消そうとするなんて、宝の持ち腐れだね」などという文章を作ることができます。
また、本当は頭がいいのに、仕事でそれを生かそうとしない人がいる場合は、才能がありながら活用しないと言えるため、「頭の良さを仕事に使わないなんて、宝の持ち腐れだ」などという文章にできます。
「猫に小判」とは?
「猫に小判」は「ねこにこばん」と読みます。
「猫に小判」は、「貴重なものを与えても、本人には、その値打ちが分からないことのたとえ」という意味があります。
「猫に小判」の言葉の使い方
子供にブランド物のバッグを与えても、それほど喜ばず、アニメキャラが描かれたバッグを愛するような場合は、「子供に高級ブランドのバッグを与えても、猫に小判だ」などという文章を作ることができます。
「馬の耳に念仏」とは?
「馬の耳に念仏」は「うまのみみにねんぶつ」と読みます。
「馬の耳に念仏」は、「馬にありがたい念仏を聞かせても無駄であること」という意味があります。
そこから転じて、いくら意見をしてもまるで効き目がないことを指します。
「馬の耳に念仏」の言葉の使い方
遅刻癖がある人に対して、いかに遅刻が社会的信用を損なうかどうか話して聞かせたのに、翌日に遅刻してきた場合は、いくら意見をしても効き目がないと考えることができるため、「説教をした翌日に遅刻するなんて、馬の耳に念仏だ」などという文章を作ることができます。
「宝の持ち腐れ」と「猫に小判」と「馬の耳に念仏」の違い
「宝の持ち腐れ」は、役立つものを持っているのに使わないことを意味します。
一方、「猫に小判」は、役立つものを与えても、意味がないことを意味します。
さらに「馬の耳に念仏」は、役立つ意見を与えても、効き目がないことを意味します。
いずれも「役立つもの」に対する言葉になりますが、使わないのが「宝の持ち腐れ」で、与えても意味がないのが「猫に小判」になります。
「猫に小判」と「馬の耳に念仏」は似ていますが、「馬の耳に念仏」は、役立つ物ではなく、役立つアドバイスについての言葉という違いがあります。
まとめ
「宝の持ち腐れ」と「猫に小判」と「馬の耳に念仏」の違いについて見てきました。
3つの言葉にはそれぞれ意味の違いがありました。