「貧困」と「ワーキングプア」の違いとは?分かりやすく解釈

「貧困」と「ワーキングプア」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「貧困」「ワーキングプア」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「貧困」とは?

「貧困」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「貧困」「ひんこん」と読みます。

「貧困」は、「貧しくて生活に困っていること。

その様子」
という意味があります。

何かしらの理由で、経済的に恵まれず、生活することを困難に感じている人のことを、「貧困」と呼びます。

例えば、両親が経済的に恵まれておらず、生活にいつも困っているような状態で、大きくなる子供がいます。

この場合は、「貧困の中で育った子供」などと呼ばれるかもしれません。

また、「貧困」には、「大切なものが欠けていること。

またその様子」
という意味があります。

例えば、会議の席で社員がアイデアを出し合った時、社員のアイデアには何か大切なものが欠けていると社長が思うかもしれません。

この場合は、「貧困な発想だ」などという文章にできるかもしれません。


「ワーキングプア」とは?

「ワーキングプア」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「ワーキングプア」「working poor」と英語表記します。

「ワーキングプア」「働いていて収入を得ているものの、収入が少なく、生活していくのが困難な労働者のこと」という意味があり、アメリカ合衆国で使われ始めた言葉になります。

かつては、年功序列により、若いころは賃金が安くても、結婚をして子供を作るころには賃金が上がり、各種手当もつくことから、働いてさえすれば、生活に困ることはありませんでした。

しかし、1990年代に入ると非正規社員が急増していきます。

正社員でなければ、何年働いても賃金が上がるわけではなく、賞与や手当も薄くなります。

その結果、正社員と同じように働いていても、満足な給料を得られないという労働者が増えていきました。

「ワーキングプア」になると結婚し、子供を作ることが経済的に難しく、少子化が進んでいくため、社会問題となっています。


「貧困」と「ワーキングプア」の違い

「貧困」「ワーキングプア」の違いを、分かりやすく解説します。

「貧困」は、「貧しくて生活に困っていること。

その様子」
という意味があります。

一方「ワーキングプア」「働いていて収入を得ているものの、収入が少なく、生活していくのが困難な労働者のこと」という意味があります。

どちらも「貧しくて生活に困っている」という共通点があります。

ただし、「貧困」には様々な理由があり、満足に働けない人もいるかもしれません。

しかし「ワーキングプア」は、労働を通じて賃金を得ているのにも関わらず、貧しくて生活に困っているという違いがあります。

まとめ

「貧困」「ワーキングプア」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。