この記事では、「氷」と「ドライアイス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「氷」とは?
水が固体状になったものです。
水は一気圧のもとでは0℃で固体になりはじめます。
用途は、かき氷を作る、飲み物に直接入れる、患部を冷やす、クーラーボックスに入れて飲み物を冷やすなどです。
かき氷や飲み物など口に入れるものは、清潔な水を使用して作るようにします。
屋台や店舗などで販売するかき氷を作るために、ブロック状やバラバラになっている「氷」が販売されています。
家庭でかき氷を作る場合は、冷凍庫で普通に作ったもので構いません。
縁日などで販売されている飲み物は、容器に「氷」と共に入れて冷やされていることがあります。
この容器の中には、やや大きな塊の「氷」が入れられていますが、こういった用途のための製品が販売されています。
グラスに入れるなら、一口大ほどのものが適しています。
業務用のものは、きれいにブロック状にカットされています。
オンザロックなどには、やや丸みを帯びたものが使用され、ソフトドリンクなどにはバラバラになっているものが使用されています。
家庭で作るとやや白っぽくなることがあります。
透明なものを作るにはコツがあります。
使用する水は沸騰させます。
やや冷めたら製氷皿に静かに入れます。
これをタオルで包んで冷凍庫に入れます。
半分ほど凍ったら、残っている水を捨てます。
不透明になってしまうのは不純物が混じっているからです。
不純物が混じっていると固まるのが遅く、半分ほど固まってきたところで水を捨てると、不純物を含んだ部分を捨てることができます。
「氷」の言葉の使い方
水が固体になったものを指して使用します。
液体であっても、ジュースや牛乳などが固まったものは、あまりこの名では呼びません。
「ドライアイス」とは?
二酸化炭素を固体状にしたものです。
地球上には二酸化炭素があふれています。
普段は気体になっており、目で確認することはできません。
二酸化炭素を加圧して液体にし、これを大気中に急速に放出をします。
このときに気化熱が奪われることで固まる温度を下回り、粉末状のものができあがります。
しかし、この方法だとブロック状のものを作ることができないので、製品として作られているものは水や薬品などが少量混ぜられています。
この固体が溶けた場合、気体の二酸化炭素になります。
そのため、溶けても周囲を濡らすことはありません。
この性質を利用して、ケーキやアイスクリームなどを長時間持ち歩く際に冷やすために使用されています。
溶ける際に白い煙が出て、これを舞台の演出などに利用することもあります。
「ドライアイス」の言葉の使い方
二酸化炭素を固体にしたものを指して使用する言葉です。
「氷」と「ドライアイス」の違い
どちらも冷たい固体ですが、何が固まっているのかに違いがあります。
前者や水、後者は二酸化炭素です。
まとめ
冷たい塊という点では似ていますが、何が固まったものなのかが違います。