この記事では、「もったいない」と「無駄」と「惜しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「もったいない」とは?
「もったいない」は「勿体無い」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まだ使えるので、そのまま放置しておくのが忍びない」という意味で、役に立つのに使わないのは気が引けることを言います。
2つ目は「自分の身に余って恐れ多い」という意味で、自分に見合わないほど光栄であることを言います。
上記に共通するのは「そのままでは気が引ける」という意味です。
「もったいない」の使い方
「もったいない」は形容詞として使われたり、副詞として「もったいなくて」と使われたり、名詞として「もったいなさ」と使われたりします。
基本的に、ある物の存在や度合いが大きくて、そのままにしておくのは気が引けることに使われる言葉です。
「もったいない」の例文
・『まだ買ったばかりなのに捨てるのはもったいない』
「無駄」とは?
「無駄」は「むだ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「役に立たないこと」という意味で、それがあっても何も状況が良くならないことを言います。
2つ目は「それをする甲斐がないこと」という意味で、いくらそれをしても利益が生じないことを言います。
上記に共通するのは「何にもならない」という意味です。
「無駄」の使い方
「無駄」は名詞・形容動詞として「無駄だ・である」と使われたり、形容詞として「無駄な」と使われたり、副詞として「無駄に」と使われたりします。
基本的に、いくらやっても何にもならないことに使われる言葉です。
「無駄」の例文
・『それはもう壊れているから直そうとするだけ時間の無駄だ』
「惜しい」とは?
「惜しい」は「おしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「大切なものを失うのが心苦しい」という意味で、自分にとって大切なものであり、失いたくないと思う気持ちを言います。
2つ目は「あと一歩のところで達成できずに終わり残念である」という意味で、あと少しのところで実現できず未練が残る気持ちを言います。
上記に共通するのは「残念に思う」という意味です。
「惜しい」の使い方
「惜しい」は形容詞として使われたり、副詞として「惜しく」と使われたり、名詞として「惜しさ」「惜しげ」と使われたりします。
基本的に、逃したり失ったりした人や物に対して残念に思う気持ちに使われる言葉です。
「惜しい」の例文
・『このまま事務にしておくのは惜しい人材だ』
「もったいない」と「無駄」と「惜しい」の違い
「もったいない」は「ある物の存在や度合いが大きくて、そのままにしておくのは気が引けること」という意味です。
「無駄」は「いくらやっても何にもならないこと」という意味です。
「惜しい」は「逃したり失ったりした人や物に対して残念に思う気持ち」という意味です。
まとめ
今回は「もったいない」と「無駄」と「惜しい」について紹介しました。
「もったいない」は「気が引ける」、「無駄」は「何にもならない」、「惜しい」は「残念に思う」と覚えておきましょう。