この記事では、「そして」と「しかも」と「さらに」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そして」とは?
「そして」の意味は以下の通りです。
1つ目は「前に述べた事柄を受けて、続いて生じたり、結果として生じる事柄を表す接続詞」という意味です。
2つ目は「前に述べた事柄を受けて、付け加える事柄を表す接続詞」という意味です。
上記に共通するのは「前に述べた事柄からつながる」という意味です。
「そして」の使い方
「そして」は「然うして(そうして)」が変化した言葉で、接続詞として2つの文節を結ぶ役割をします。
基本的に、前に述べた事柄を受けて、続いて生じたり、付け加えたりする接続詞として使われる言葉です。
「そして」の例文
・『空は青い、そして無限に広い』
「しかも」とは?
「しかも」の意味は以下の通りです。
1つ目は「前に述べた事柄を受けて、特に強調したい別の事柄を付け加えること」という意味です。
2つ目は「前に述べた事柄を受けて、特に強調したい相反する結果を付け加えること」という意味です。
上記に共通するのは「強調したい事柄を付け加える」という意味です。
「しかも」の使い方
「しかも」は「然も」と書き、こちらも接続詞として2つの文節を結ぶ役割をします。
ただし、「しかも」の場合は別の事実や、それなのに良くない結果に終わったことを強調して付け加えることに使われる言葉です。
「しかも」の例文
・『彼女は非常に頭が良、しかも美人だ』
「さらに」とは?
「さらに」の意味は以下の通りです。
1つ目は「前に述べた事柄を受けて、同じことが重なったり加わったりする様子」という意味です。
2つ目は「前に述べた事柄を受けて、それよりもものごとの程度が増す様子」という意味です。
3つ目は打消しの言葉を伴い、「全く」「少しも」という意味です。
上記に共通するのは「元の意味に上乗せされる」という意味です。
「さらに」の使い方
「さらに」は「更に」と書き、副詞として2つの文節を結ぶ役割をします。
基本的に、前に述べた内容を受けて、それに同じことや程度が上乗せされることに使われる言葉です。
「さらに」の例文
・『台風が近づいてきたせいで、夜になりさらに雨風が激しくなってきた』
「そして」と「しかも」と「さらに」の違い
「そして」は「前に述べた事柄を受けて、続いて生じたり、付け加えたりする接続詞」という意味です。
「しかも」は「別の事実や、それなのに良くない結果に終わったことを強調して付け加える接続詞」という意味です。
「さらに」は「前に述べた内容を受けて、それに同じことや程度が上乗せされる副詞」という意味です。
まとめ
今回は「そして」と「しかも」と「さらに」について紹介しました。
「そして」は「続いて起きること」、「しかも」は「強調したいこと」、「さらに」は「上乗せされること」と覚えておきましょう。