この記事では、「反面」と「一方」と「他方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反面」とは?
「反面」は「はんめん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「反対の面」という意味で、多面体における向かい合わせ、または背中合わせの位置にある面のことです。
2つ目は「他の特徴や性質から見る場合」という意味で、見方を変えた場合に考えられる要素のことです。
上記に共通するのは「ひとつのことに相対する部分」という意味です。
「反面」の使い方
「反面」は名詞として「反面がある・あった」「反面側」などと使われたり、副詞として「部屋が広い反面駅から遠い」などと使われます。
基本的に、ある一つの部分に相対する部分に使われる言葉です。
「反面」の例文
・『水に強い半面風通しが悪い』
「一方」とは?
「一方」は「いっぽう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一つの方面」という意味で、複数あるうちの一つが向いている位置のことです。
2つ目は「2つあるうちの片方」という意味で、2つのうちの1つのことです。
3つ目は「~するばかり」「だけ」という意味で、ほとんどその方向にかたよることです。
4つ目は「~と同時に」という意味で、同じ様な性質について述べる時の接続詞です。
上記に共通するのは「複数あるうちの1つ」という意味です。
「一方」の使い方
「一方」は名詞として「一方を向く・向いた」「くつしたの一方」などと使われたり、接続詞として「~する一方~だ」などと使われます。
基本的に、同程度のものが複数あるうちの1つの性質に使われる言葉です。
「一方」の例文
・『彼は怒りっぽい一方で繊細な性格も持っている』
「他方」とは?
「他方」は「たほう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「別の方面」という意味で、2つのもう一方のことです。
2つ目は「他の方面から見ると」という意味で、1つのものごとについて、見方を変えて考えることです。
上記に共通するのは「別の位置から見る」という意味です。
「他方」の使い方
「他方」は名詞として「他方を向く・向いた」「他方に決める」などと使われたり、副詞として「他方、間違いいとは言い切れない」などと使われます。
基本的に、1つの方面とは全く別の方面にある1つの性質に使われる言葉です。
「他方」の例文
・『成功とは言えないが、他方、失敗ではない』
「反面」と「一方」と「他方」の違い
「反面」は「ある一つの部分に相対する部分」という意味です。
「一方」は「同程度のものが複数あるうちの1つの性質」という意味です。
「他方」は「1つの方面とは全く別の方面にある1つの性質」という意味です。
まとめ
今回は「反面」と「一方」と「他方」について紹介しました。
「反面」は「1つのものに相対する部分」、「一方」は「複数あるうちの1つ」、「他方」は「全く別にある1つ」と覚えておきましょう。