「問題」と「原因」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「問題」と「原因」の違い生活・教育

この記事では、「問題」「原因」の違いを分かりやすく説明していきます。

「問題」と「原因」の違い

「問題」「原因」の違いについて紹介します。


「問題」と「原因」の使い方の違い

「問題」は、「答えを求める質問」「解決するべき事柄」に使われます。

まだ自分達で解決できてないものごとを表します。

「原因」は、「あるものごとが起きたきっかけとなるもの」に使われます。

なぜそれが起きたのか、因果関係が証明できるものごとを表します。


「問題」と「原因」の英語表記の違い

「問題」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「question」で、「質問」「問題」という意味であり、「クエスチョン」と日本語にもなっています。

“I have some questions to ask you.”
(あなたに幾つかの問題を出します)
2つ目は「problem」で、「解決しなければならないものごと」「問題」という意味であり、「プロブレム」と日本語にもなっています。

“We have a big problem on the project.”
(プロジェクトに関して大きな問題がある)
「原因」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「cause」で、「理由」「原因」という意味です。

“The case of this traffic jam must be a roadwork.”
(この交通渋滞の原因は道路工事に違いない)
2つ目は「reason」で、こちらも「理由」「原因」という意味です。

“I want to know the reason for this accident.”
(私はこの事故の原因を知りたい)

「問題」の意味

「問題」「もんだい」と読み、以下の4つの意味があります。

1つ目は「試験などで、解答を求める為に出される問いのこと」という意味で、教える側から出される問いのことを言います。

2つ目は「議論や研究などをして、解決るべき事柄」という意味で、修正が必要な様々なものごとのことを言います。

3つ目は「困った事柄や事件」という意味で、困ったことがある時にざっくりと表現することを言います。

4つ目は「世間の人達が関心を持っている事柄」という意味で、社会的に注目されている人やもののことを言います。

上記に共通するのは「現在解決していないものごと」という意味です。

「問題」の使い方

「問題」は、「回答が必要な問い」「困りごとなど解決すべきこと」に使われます。

名詞・形容動詞として「問題だ・である」と使われたり、「問題になる・なった」「問題を出す・出した」「問題が生じる・生じた」などと使われたりします。

学術的な使い方以外では、人が考えて解決すべきことや、世間を騒がせていることなど悪い意味で使われることの多い言葉です。

「問題」を使った例文

・『今回の英語の問題は分からない単語ばかりで難しかった』
・『その程度の批判は問題にせずにそのまま進めて行くべきだ』
・『今回のバイトが決まるかどうかは死活問題だ』
・『あともう一歩で完成という時に新たな問題が起きてしまった』
・『問題のタレントが今日釈明会見をするそうだ』

「問題」の類語

「課題(かだい)」
「人に与えたり、与えられたりする題目や主題」「今後解決しなければならない問題」という意味です。

「プロジェクトは一応終了したが、課題が山積みだ」などと使われます。

「厄介事(やっかいごと)」
「困難でとても解決するのが大変な問題や、人とのもめごとなどのこと」という意味です。

「最近は職場内でいじめなどの厄介事が多くて困っている」などと使われます。

「問題」の対義語

「解決(かいけつ)」
「面倒な問題や事件などなどをうまく処理すること」「疑問を調べたり行動して消滅させ て、スッキリすること」という意味です。

「早く問題を解決させないと、業務に支障が出る可能性が高い」などと使われます。

「原因」の意味

「原因」「げんいん」と読みます。

意味は「ある状態を引き起こした元になること」です。

ものごとがある状態になったり、変化した時に、何故そうなったのかというきっかけになることを言います。

結果に直接関わることで、その結果になって初めてそうであったと認識されるものごとを表す言葉です。

ものごとがなぜそうなったかを表す事柄であり、その時に「問題」が起きていればそれも「原因」の一つになるのです。

「原因」の使い方

「原因」は、「ある状態や変化を引き起こしたきっかけになること」に使われます。

名詞・形容動詞として「原因だ・である」と使われたり、「原因になる・になった」と使われたり、「原因で」と副詞として使われたりします。

複数あってどれがきっかけになるのか分からないのではなく、1つだけ明確に分っているものに対して使われることが多くなります。

「原因」を使った例文

・『ミスの原因を突き止めて明らかにさせるべきだ』
・『これは単なる不注意が原因ではなく、機械の誤作動だ』
・『原因不明の停電によりサーバーがダウンした』
・『この事故の原因は、小さな虫が入り込んだ為だった』
・『原因さえ分かれば解決手段を考えられるのに』

「原因」の類語

「要因(よういん)」
「ものごとを発生させることになった幾つかの事柄のうち、もっとも大切な部分のこと」という意味です。

「今回のトラブルの要因は、二重チェックを怠ったことに他ならない」などと使われます。

「引き金(ひきがね)」
「銃やピストルなどで弾丸を発射させる為に指で引く部分」から転じて、「ある事態を引き起こす直接のきっかけとなるものごと」という意味です。

「雪山で大声を出したことが引き金になり、大規模な雪崩が生じた」などと使われます。

「原因」の対義語

「結果(けっか)」
「ある原因や人の言動から生じる最終的な状態のこと」という意味です。

「彼は人並みならぬ努力をした結果、オーディションに合格した」などと使われます。

まとめ

今回は「問題」「原因」について紹介しました。

「問題」「答えを求める質問」「解決するべき事柄」「原因」「あるものごとが起きたきっかけとなるもの」と覚えておきましょう。