この記事では、「創業」「設立」「創立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「創業」とは?
「創業」は「そうぎょう」と読みます。
「創」という字には、「物事をはじめる」「はじめてつくる」という意味があります。
「業」は、「しごと」「本務」「学問」という意味をもっています。
「創」と「業」で構成される「創業」は、「事業を新しく始めること」という意味になります。
「創業百年を誇る」や「創業期」といった使い方をします。
「創業」の例文
・『創業者一族のものでは なくなります』
・『このホテルの創業者です』
・『創業50年以上の老舗旅館』
「設立」とは?
「設立」は「せつりつ」と読みます。
「設」は、「そなえつける」「こしらえる」「もうける」「しつらえる」という意味です。
「立」は、「はっきりした位置をもって存在する」「しっかりきまる」「なりたつ」「なりたたせる」という意味をもっています。
「設」と「立」で構成される「設立」は、「新しくつくり設けること」という意味になります。
また「設立」とは、「商業・法人を登記すること」でもあります。
「新会社を設立する」といった使い方をします。
「設立」の例文
・『わが校は1900年に設立されました』
・『人々は教会や学校をそこに設立した』
・『彼らは、被災者を支える為の募金を設立した』
「創立」とは
「創立」は「そうりつ」と読みます。
「創」は前述したように、「物事をはじめる」「はじめてつくる」という意味です。
「立」も前述したように、「はっきりした位置をもって存在する」「しっかりきまる」「なりたつ」「なりたたせる」という意味をもっています。
「創」と「立」で構成される「創立」は、「会社、学校などを、初めてつくり上げること」という意味になります。
「創立」は組織や機関を立ち上げることです。
個人で仕事を始める場合は「創立」は使いません。
「会社を創立する」や「創立者」といった使い方が一般的です。
「創立」の例文
・『私たちの学校は創立して50年だ』
・『学生は創立記念日で休みだ』
・『彼はその学校を創立した』
「創業」と「設立」と「創立」の違い
「創業」と「設立」と「創立」の違いを説明します。
「創業」「設立」「創立」はとてもよく似た言葉ですが、違いはあります。
まず「創業」は「事業を開始すること」という意味になります。
個人でも法人でも事業を始めれば「創業」となります。
登記の有無は関係ありません。
次に「設立」は「商業・法人を登記すること」です。
そして「創立」は「組織や機関を立ち上げること」です。
個人で事業を始める場合は「創立」は使いません。
まとめ
以上が「創業」「設立」「創立」の違いです。
「創業」は「事業を開始すること」という意味です。
「設立」は「商業・法人を登記すること」です。
そして「創立」は「組織や機関を立ち上げること」です。
個人で事業を始める場合は「創立」は使いません。