「のたまう」と「ほざく」の違いとは?分かりやすく解釈

「のたまう」と「ほざく」の違い生活・教育

この記事では、「のたまう」「ほざく」の違いを分かりやすく説明していきます。

「のたまう」とは?意味

目上の人が年下にありがたい言葉を「おっしゃる」という意味で使うのが「のたまう」です。

自分の考えを人に伝える場面で使い、多くの人に伝えて広く行き渡らせるという意味で使われていました。

現在では自分の言ったことでからかうといった状況で使うことが多く、冗談でいつか自分は人の上に立つ者だと伝えて偉そうにするわけです。


「ほざく」とは?意味

自分勝手なことを他人に対して言うことを「ほざく」と言います。

隠しごとなどせず、思ったことをありのままに話すという意味があり、人からしたら身勝手で何をぬかすのかと苛立つ気持ちを伝えるわけです。

そんな苛立つことを言い放つ人が話してもつまらないと思うとき相手をさげすみます。

また、人を笑わせようとして、相手の気分を害するようなつまらないことをへらへらと話すのはみっともないと蔑む意味を込めて注意するときにも使われています。


「のたまう」と「ほざく」の違い

周囲はどう頑張ってもできないと分かるような見た目の人であると分かっている者が、自分は何でもできる偉い人間だと豪語して威張ることを「のたまう」と言います。

偉そうな態度で言うところがなんとも見ていられないほど相手も恥ずかしいと感じるわけです。

もう一方の「ほざく」は、周囲に苛立つようなことを話して落ち着かなくさせたり、馬鹿ではないかとあきれさせるようなことを平気で言うことを指します。

「のたまう」の例文

・『集まった社員の前で、社長はやる気を出させるためにのたまう』
・『勉強もできない弟が、自分はいつか有名大学の教授になるとのたまう』

「ほざく」の例文

・『貯金もない兄がいつか都内の高層マンションを購入して住むとほざき、驚かせる』
・『ほざくのは簡単だが、実際に実行に移すことは難しいものだ』

まとめ

どちらもあまりいい意味で使われていない言葉ですので、状況をよく見て、相手を苛立たせないよう考えてから言葉を伝えるようにしましょう。