「論理的」と「理論的」の違いとは?分かりやすく解釈

「論理的」と「理論的」の違い専門用語・業界用語

文字の順序が入れ替わっただけの「論理的」「理論的」ですが、2語はどんな関係にあるのでしょうか?

この記事では、「論理的」「理論的」の違いを分かりやすく説明していきます。

「論理的」とは?

「論理的」とは、「論理に関するようなこと」「論理に適っているようなこと」「しっかり道筋が立てられているようなこと」を意味する言葉です。

「論理」とは、「思考の道筋」「結論に至るまでの思考の道のり」のことであり、英語でいう“logic”(ロジック)に当たります。

「昨日の夜に食べ過ぎた→今日はお腹の調子が悪い」、このように論理に適っているような思考や結論までの道筋がしっかり立てられている思考のことを「論理的思考」と呼びます。

逆に、「今日起きたら寝ぐせがついていた→今日はお腹の調子が悪い」、このような荒唐無稽な思考は「非論理的思考」です。


「理論的」とは?

「理論的」とは、「理論に基づいているようなこと」「理論に適っているようなこと」を意味する言葉です。

「理論」とは、「個々の現象を法則的、統一的に整理して、説明が可能なように組み立てられた知識の体系」などを意味し、英語でいう“theory”(セオリー)に当たります。

簡潔な例を挙げると、おいしいカレールーを作るために必要な「スパイスの調合」「隠し味」「煮込み時間」など各情報を整理して、まとめたものは「(うまいカレールーを作るための)理論」と言えます。


「論理的」と「理論的」の違い

「論理的」とは、「思考の道筋がしっかりしているようなこと」などを意味する言葉であり、「理論的」とは、「理論(整理して、まとめられた知識の体系)に基づいているようなこと」「理論に適っているようなこと」などを意味する言葉です。

「論理的」の例文

・『感情に囚われない、論理的な話し合いが必要だ』

「理論的」の例文

・『自分の考えを理解してもらうためには、まず理論的な説明ができるように情報を整理しなければいけない』

まとめ

「論理的」とは、「論理に関するようなこと」「論理に適っているようなこと」「しっかり道筋が立てられているようなこと」を意味する言葉です。

「理論的」とは、「理論に基づいているようなこと」「理論に適っているようなこと」を意味する言葉です。