「今度」と「今後」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「今度」と「今後」の違い生活・教育

この記事では、「今度」「今後」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「今度」と「今後」の違い

「今度」には、3つの意味があります。

1つめは、今行われていること、今行われたばかりであることです。

2つめは近い将来。

3つめは、最近、このごろです。

「今後」とは、今の時点から後のことです。

「今度」には、現在・近い過去・近い未来の意味がありますが、「今後」には現在と過去の意味がない点に違いがあります。

また、「今度」が意味する未来は今から近いものですが、「今後」「今度」よりも遠い未来のことも意味しています。


「今度」と「今後」の使い方の違い

現在のことには「今度」を使用します。

「今後」は使用できません。

過去のことにも「今度」を使用します。

「今後」は使用できません。

未来のことには、「今度」「今後」も使用できます。

「今度」は近い未来のことで、遠い未来のことには使わないことが一般的です。

「今後」は継続する物事について使われることが多くあります。


「今度」と「今後」の英語表記の違い

「今度」は英語で、今の意味では“this time”“now”、この次の意味では“next time”、このごろの意味では“recently”“the other day”と表記をします。

「今後」は英語で“after this”“in future”と表記をします。

「今度」の意味

「今度」には、3つの意味があります。

1つめは、何回か行われている事柄で、今行われていること、今行われたばかりであることです。

小学校では毎年のように運動会があり、これは何回か行われている事柄といえます。

何度も行われている中で、今行われている、または行われたばかりの運動会を指して「今度」といいます。

2つめは、近い将来、次回のことです。

「今度買い物に行く」という場合は、今よりも先の日にちに買い物に行くという意味になります。

半年も1年も先のことではなく、近い将来です。

3つめは、最近、このごろの意味です。

「今度引越してきました○○です」という場合、この挨拶をしている時点よりも前の時点で引っ越してきたことを意味しています。

「今度」の使い方

現在、近い過去、近い未来のことを指して使用します。

現在の意味で使うときには、何度か行われている事柄についていいます。

「今度ばかりは失敗したくない」といった場合は、これまで何度か同じような失敗をしてきた意味合いがあります。

過去や未来を指すときには、今の時点よりも近いことを指していいます。

「今度」を使った例文

・『今度の遠足が楽しみ』
・『今度一緒に食事をしませんか』
・『今度転勤しました○○です』
・『今度の日曜日は映画を観に行く』
・『今度お宅にお伺いしてもよろしいですか』

「今度」の類語

「今回」が類語です。

「今回」「今度」と同じような意味があり、同じような使い方をすることができます。

しかし、「今回」には未来の意味がなく、未来のことを指して使用することはありません。

また、「今回転勤することになりました」という場合、実際に転勤するのは未来でも、「今回」が指しているのは転勤が決まった時点のことです。

「今度」の対義語

対義語はありません。

過去の対義語は未来などありますが、「今度」は現在・近い過去・近い未来のことを指しているため、対義語がないです。

「今後」の意味

「今後」とは、今の時点から先のことです。

「今後」は、継続する物事についての意味合いがあります。

「今後ともよろしくお願いします」というとき、その言葉を向ける相手はこれまで関係があった人のはずです。

また、今の時点からこれから先の時点まで、言葉を向けた人とかかわりが継続していきます。

「今後」の使い方

時間の流れの中で、この瞬間よりも先のことを指す場合に使用をします。

仕事などで「今後の計画は」ということもありますが、これはある計画が以前からあった意味が含まれています。

つまり、今から「今後」が指す時点まで継続しているのです。

「今後」はこの瞬間よりの先のことを指す場合に使用しますが、その先のこととは継続する事態のことを指しています。

「今後」を使った例文

・『今後は一切助言をしません』
・『今後の情報に注意をしてください』
・『今後、どのような活躍をみせてくれるのか楽しみです』
・『場所の確保が難しいため、今後は開催を中止する予定です』
・『今後はチームを陰で支えていくつもりです』

「今後」の類語

「未来」「将来」が類語です。

「未来」は今この瞬間よりの先のことで、過去や現在とは反対の立場であることを指して使われます。

「将来」「将来は医者になりたい」など、人について使われることが多いです。

「今後」の対義語

「過去」が対義語です。

この瞬間よりも前の時点の意味があります。

まとめ

「今度」は現在・近い過去・近い未来を意味し、「今後」は未来のことだけを意味している点で違いがあります。